ロボジー
今年5本目の映画は『ロボジー』。5本目にして最初の邦画です。ロボジーとはつまり、ロボット+ジジイ・・・。そう言われてみると確かに、二足歩行ロボットのちょっと腰を落としてガクガクと歩く姿は、「腰が弱ってきたお爺さん」っぽいではありませんか。
実は、この時期はゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞の発表に重ねて、見ごたえのある洋画が続々公開のシーズンなので、邦画にはあまり関心がなかったのです。が、FBやtwitterで、このロボジーを薦めてくれるオジサンが多かったので、これは珍しい現象だなと。
爺に近づいてきたツレと、筋金入りの婆(85歳の母)を誘って、新宿ピカデリーに見に行きました。
舞台はどろくさい家電メーカー、パッとしない窓際社員3人組が、話題つくりのために社長命令でヘロヘロになりながらロボットを開発する。ロボットに「ニュー潮風」なんて洗濯機のような名前をつけるセンスのなさです。やっと完成し、いよいよロボット博で発表しようという矢先に、アクシデントでロボットを壊してしまう要領の悪さ。ありえないけどありそうな、日本企業の風景。
このままではクビになってしまうとあせった3人は、とりあえず中に人間を入れてその場を凌ごうと考える。そこで白羽の矢が立ったのが、ニュー潮風に背格好が近い爺さん。うまくいったと3人が胸をなでおろした矢先に、爺さんの暴走が始まり制御不能に・・・という話。
高度成長時代に社会を支えたプライドと体力を持て余し、おかれている老人社会にはなじめないという73歳の鈴木重光を、五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス)が味わい深く演じます。愚直なまでに働く日本企業のありし日の姿を思って懐かしさを感じるとともに、高齢化社会の人間関係もよく表現されていて、笑いながらホロリとくる映画です。
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』などをものした矢口史靖監督の作品。さすが目のつけどころがユニークで、オジサンたちの心を掴んでます。


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