昨夜は、tableBで「秋田と新潟を食す忘年会」。プロデュースしたのは、秋田のスーパー農家が作るお米を販売しているこめたびの若き女性社長、首藤卿ちゃんです。私も毎月こめたびのお米を取り寄せています。
つい「ちゃん」付けで呼んでしまうのは、小学生の頃から知ってるからです。ランドセル背負ってた郷ちゃんが、手酌でくいくい日本酒飲んでるの見ると、翻って自分の歳を顧みてしまいます。
食材を提供してくださったのは、スーパー農家のお一人、金澤一男さん。金澤さんは、車の販売会社のサラリーマンとして東京で働いた後、子どもたちに本物のお米を食べさせたい、と50歳で故郷秋田に帰って農業を始めたそうです。
金澤さんのこだわりは、土、水、空気。土は微生物を投入、害虫や草を食べ土地を肥やしてくれるアイガモ農法で、農薬や化学肥料を一切使っていません。そして刈った稲ははさかけにし、天日干し。時間をかけてゆっくり乾燥させることで、より美味しいお米になるそうです。
本物を作るにはコストがかかる、都会の人たちはそれを理解して購入して欲しい。農家は消費者の健康を支え、消費者は農家を応援することで支え合う関係性を作りたい、とおっしゃってました。ダンディな方です。
さて、その金澤さんがセレクトした食材がどんどん送り付けられ、高倉シェフはさぞや 当惑したと推察します。早めに行ってオープンキッチンを覗いていると、ハタハタに味噌を塗っている高倉さん。カウンターには、郷ちゃんのお父さんが選んだ銘酒が並び、あれ、ここ和食の店だったっけ?いつもとちがうながめです。
期待感は最高潮に達し、出てきたのは生のぶりっこ、つまりはたはたの卵。しょっつるをかけて口に入れると、プリプリとした食感が美味。お酒は新潟の久須美酒造「亀の翁」。幻の酒米亀の尾で作られたお酒です。
ここでシェフは、まるで前菜のように、土鍋で炊いた金澤さんのお米を一口ずつお皿に盛って出してくれました。お米一粒一粒が、立ち上がるようです。なにもつけず、ご飯だけでご馳走。
そのあとは、味噌をつけて焼いた雄のはたはたや、しゃぶしゃぶしたはたはた、金澤さんの家庭用の地野菜のスティック、ゴボウの唐揚、いぶりがっこ、いぶりがっこをトッピングしたさらだ、トマト味のきりたんぽ鍋、鍋の後のスープで作ったパスタ、などなど。
高倉シェフと個性の強い素材の格闘が目に見えるよう。一品一品がメインで、とても美味しかった。金澤さんから、素材の味をうまく活かして料理をしてくれましたねとのお言葉に、シェフにんまり。
極めつけのデザートは、きりたんぽを薄く切って乾燥させてミルフィユのようにしたケーキ。フルーツたっぷりのデコレーションに、思わず女子連から溜息が出ました。
新潟のお酒は、亀の翁のほか、〆張鶴大吟醸、越の華純米吟醸。秋田からは、まんさくの花大吟醸、雪の茅舎・・・。いやまあ、みなさんすごい勢いで、飲む、食べる、喋る、飲む、食べる、喋る・・・。
こうやって幸せな時間を過ごしながら心と体に栄養を与えられるのも、生産者さん、料理人、素敵な空間、楽しい仲間がいてこそ成り立っています。本当に感謝感謝です。(写真が暗くて残念!)

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