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ぼくの・稲荷山戦記/夜の神話

「ぼくの・稲荷山戦記」たつみや章著(講談社文庫)

都市開発による自然破壊がテーマ。
小学6年生の男の子が主人公。
稲荷神社のお使いの美しき銀ぎつねと、
開発側の大企業の窓際御曹司の協力のもと
大資本に立ち向かう。

第32回講談社児童文学新人賞受賞作品。

「夜の神話」たつみや章著(講談社文庫)

こちらは原子力発電所がテーマ。
田舎に転校してくさっていた中学生が
ひょんなことから神様の使いの月うさぎに変身。
危機にさらされた原子力発電所の事故を防ぐために
月の神様や家霊、優秀な独身原子力技師と力を合わせ
間一発で人類の命を守る。

第41回産経児童出版文化賞推薦作品。

**********************

この二つの小説、ジャンルとしては児童文学だが
大人が読んでも読み応えある社会派ファンタジー。

テーマは違えど、プロットの共通点が多い。
最大の類似点は、結果に挫折と犠牲が伴っていること。

子どもと万物自然と行動する少数の大人の力を合わせても
大権力にはあがなえず、自然の力は弱まる一方だ。

しかし少年は闘いを通して大人になり、
犠牲となったものたちは新たな使命を担い
未来へ希望を托すことで読者は救われる。

これらの小説、特に「夜の神話」に身をつまされたのは
中越地震の柏崎刈羽原発の事故があったから。

そして今日は62回目の広島原爆記念日。
人類は踏みとどまることができるだろうか。

ところでたつみや章という作家、
てっきり男の人だと思っていたらペンネームで、
ひろせ賜代さんという女性の熊本市議さんでした。

ご主人と死別して4人の子どもを育てながらも
牛乳パック回収運動からスタートした筋金市民運動家。
それだけでも超人的なのにファンタジー小説まで描いて、
凄すぎる!尊敬だ!

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