映画-いつか眠りにつく前に
死の床にある一人の老女。
意識が混濁する中で
胸の奥に秘めていた男性との思い出が
うわ言となって溢れ出る。
死を看とるために寄り添う娘たち。
人生の迷い道にはまり
子どもを産むべきかどうか悩む次女は
母が幸せな人生を歩んだのかどうかが気になり
その秘密を知っておきたいと思う。
二人の子どもを持つ賢明な主婦として
平凡な幸せを選んだ長女は
過去を詮索しないで
逝かせてあげることを望む。
観客は夢の中の回想で
主人公と思い出を共有する。
それは、甘く苦い若き日の出来事。
静かな幕引き役として現れた旧友は
動揺する次女に
お母さんの人生は完璧よ
あななたちを産んだんだものと告げる。
人生はたくさんの可能性があって
たくさんのストーリーが用意されているが
選べるのはただひとつのストーリーだけ。
娘として、母として、女性として共感できる映画。
主人公のヴァネッサ・レッド・グレイヴ、
旧友のメリル・ストリープはじめ、
女優陣がすばらしくて涙が出た。
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