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坂東巡礼その1~鎌倉・逗子

5月から2ヶ月かけて廻った秩父の三十四観音。その後目標を失いかけていたが、とうとう坂東巡礼をスタートした。

坂東巡礼は関東地方1都6県にまたがる三十三の札所を拝んで歩く。観音信仰に篤かった源頼朝の時代に整備されたといわれている。

秩父市および秩父郡の狭い地域を歩いて廻る秩父札所と違い、坂東札所は時間もかなりかかることだろう。2年がかりかと思う。初回は猛暑の日曜、鎌倉と逗子の四つのお寺を廻った。

一番は杉本寺。開創は行基が十一面観音を安置した七三四年、鎌倉で一番古いお寺といわれている。その後、慈覚大師、恵心僧都がそれぞれ十一面観音を安置し、三尊が一堂に会した。

本堂が火事で燃えたときに、三尊仲良く杉の木のそばに逃れて恙なかったといういわれから、杉本寺と呼ばれるようになったという。苔むした石段の上にある侘しい茅葺の佇まいは、しばし猛暑を忘れさせた。

二番、逗子の岩殿寺も行基の十一面観音により開創。逗子駅から歩く車道は暑く味気ないが、ひとたび裏山に向かって住宅地に入ると、途端に割れんばかりの蝉の声、谷を這うようにして風が吹き上がっていく。

山門から息を切らして石段を登りきること百余段、古木に囲まれ小さな境内を風が舞い、庫裏の石窟に安置された観音にまいるとそこはもう別世界である。

泉鏡花は、後の夫人と恋に落ちて師である尾崎紅葉の怒りを買った時分に、このお寺の住職と親交を深め、心身の健康を取り戻したと言う。ポロシャツに半パン、帽子に口ひげの湘南オジサンが、ベンチで胡坐をかいて気持ちよさそうに文庫本を読んでいた。

三番安養院田代寺は北条政子由来のお寺、高さ10m金箔に身を包んだ十一面観音を安置する四番長谷寺は江ノ電長谷駅から歩いて5分、猛暑と言えど観光客が多く、外国人もたくさん来ていた。

秩父では御開帳もあって、札所めぐりの人々に数多く出会ったが、坂東ではほとんどその姿はなく、観光地となっている寺では般若心経を唱えるも、周りからは浮いているようで気が引けた。天上に気持ちが届いている実感もあまりないが、回を重ねるうちに観音様と「同行二人」できる日が来るだろうか。

次回は小田原から小田急線沿線に歩みを進める予定。

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