いけちゃんとぼく
主人公ヨシオが物心ついた頃からいつも一緒にいる「いけちゃん」は、他の人には見えない不思議な生き物。辛い時も悲しいときも、そばで見守り励ましてくれる。
父親が浮気相手の家で亡くなり、母親は生活のために働きづめ。外に出れば毎日のようにいじめっ子になぐられる。自分より弱い子をいじめてみて落ち込む。そんな生活の中でヨシオは成長していき、次第にいけちゃんは見えなくなっていく。
原作は、西原理恵子の絵本「いけちゃんとぼく」。映画は全体的にほのぼのとしたトーンで、サイバラ独特の毒は薄められているが、甲斐性のない大人の男と、男運の悪い大人の女はここでもやっぱり登場します。ともさかりえ演ずる母親の生活に疲れた暗さとか、ある日突然ケバくなって駆け落ちする近所のお姉さんのセンスの悪さとか。
私たちが子どものときにも、いけちゃんはいたけれど忘れてしまったのかもしれない。しみじみとした映画。
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