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会話の大切さ

もうひとつ、秋田の地域資源で圧倒されたのは、なんといっても温泉群です。これまで私が入っていたのはなんだったのかと、圧倒されるほどの、温泉の数の多さ、泉質の多彩さ、湯量の豊かさ。

八幡平、乳頭温泉郷などの温泉地を車で駆け巡り、背景や動向を説明してもらいながら、そのいくつかにも浸かってみました。どこも基本的には湯治の目的で長きにわたり栄えているところばかり。同じエリアにあっても、乳白色だったり透明だったりと、それぞれ個性があります。いつかこんなところでゆっくり湯治してみたいものです。できれば年老いた母を、いつか連れてきたい。

そんななかで、ある古い温泉施設に入ったときの事。施設内の食堂で昼ごはんを食べようとしたところ、壁にはありきたりのメニューが並んでおり、初めての私には何を頼んだらいいのかわかりません。とりあえず、軽くそばかうどんでも、と思い、女将さんに「どちらが美味しいですか?」と聞いたところ、「どちらも美味しいです」と紋きり口調で一言。

いやまあ、そうでしょうけれど・・・。どちらにすればいいかなあ、麺類ってところ変わればずいぶん違うから、想像がつかないんだなあ、と悩んでいると、「うちはなんでも、みんなおいしいんですよ。うちはかなり有名なんですよ。TVにも何度も出てるんですよ」と、怒ったように言われタジタジ。私の言い方が、プライドを傷つけたんでしょうかね。

結局、きのこの天ぷらのうどんを頼み、それは確かにとても美味しかったのですが・・・高かった。聞けば、他の人も、何が美味しいの、と聞いたら同じような対応をされたとがっかり。旅先では地元の人との会話もひとつのご馳走。今の時期は○○が旬、とか、これはどこそこで採ってきた○○とか話してくれれば、一層美味しく食べられて、少しくらい高くても満足できるのに。

とてもいい温泉だっただけに、残念でした。長居は無用と後にして移動の道々、お客が増えたからって、テングになってはいけないね。お客の心に寄り添うおもてなしが必要だね、とこれはこれで勉強になったのでした。

地域の人々に愛され育まれる地域資源活用

このたびの秋田の旅は、大きく分けて二つの見るべきものがありました。そのひとつは、劇団わらび座が展開する、地域密着型の複合事業の本拠地である「たざわこ芸術村」

東京で創立したわらび座が、民俗芸能の宝庫である秋田県仙北市に移り住んだのは、50年以上も前のこと。自給自足の個性的な芸能集団が静かな農村に住みついたのですから、当然ながら周囲の人たちは、白い目で遠巻きに眺めていたといいます。

しかし、人間の根源を見つめるわらび座の芸術的活動は、長い時間をかけることにより地域の人々に受け入れられ、劇場や温泉施設を創設するなど、だんだんと地域に根ざしていきました。そして1996年、芸術とリゾートを融合させたたざわこ芸術村が完成。

その後も「田沢湖ビール」を作ったり、化石館をオープンしたりと積極的に事業展開し、年間30万人を集める施設として、地域の観光や雇用創出に貢献。周辺の農家と協力し、農業体験や芝居のワークショップを組み合わせ、修学旅行生を受け入れるなど、社会貢献にも余念がありません。

また、1969年に創立した民俗芸術研究所では、伝承が危ぶまれる日本中の民謡や民俗芸能を調査研究し、膨大な量の録音・録画記録をデジタル化して保存しています。さらに、デジタルアートファクトリーでは、名人の踊りをセンサーを用いて3次元デジタル化、モーションキャプチャーを使ったCGで伝承を図っています。

日本中のあちこちで悲惨なことになっているハコモノとちがうところはなにか。

まず、ソフトが明確であること。わらび座の活動は全て、生活や労働の中で生まれた民俗芸能がコンテンツの中心です。ソフトの実現のためのハードが、芸術村という集積です。そして、地産の資源を最大限に活かしていること。食材、水、温泉、自然の景観など地域資源を大切に有効に活用し、調和して存在しています。

その結果、わらび座は第一義は地域の人々のものとして存在します。劇場ではロングランで、毎日ミュージカルを上演していますが、一番厳しい批評家は、地元の人たちなのだとわらび座の方は嬉しそうに言います。地元の人たちが満足できるものを提供できて初めて、遠くから足を運ぶひとたちをもリピーターにできるということですね。

ぶなの森の宇宙に抱かれた夜

秋田の地域資源とビジネスを探る旅。2泊目はやはり劇団わらび座の経営する、ゆぽぽ山荘に宿泊。田沢湖高原のぶなの森の中に建ちます。気さくで話上手な管理人、山下ご夫妻の手入れがすみずみまで行き届いた、気持ちの良い温かい山荘です。お風呂は源泉掛け流し、アチチ・・・なお湯が惜しげもなく流れています。

食事はご主人の手による、地の食材を活かしたスローフード。山から採ってきた茸の多彩な料理や、近くで養殖されている岩魚の塩焼き。食べても食べても胃腸に優しい料理が並びます。天然岩魚の骨酒をいただくころには、ご主人がこれはサービス、とか言いながら、岩魚の筋子やふきみそを次々に並べてくれます。最後はご夫婦も加わり、一緒に飲みながらいろんな話をしました。

劇団わらび座は、劇団員はみな社員。管理人ご夫妻も、かつては劇団の表方や裏方で活躍されていたそうです。配膳のお手伝いをされていた松橋さんも、2年前まで舞台に立っていたそう。私も練馬公演で見た「義経」では梶原景時役だったそうで、そう言われてみれば・・・ぼんやり記憶が甦ります。

わらび座は、日本全国の地域の伝統芸能を研究しており、役者さんたちも基礎からしっかり学んで踊れるのだそうです。お酒の無礼講でおねだりして、秋田の有名な西馬音内盆踊りのさわりを見せていただきました。あいにくの天気で、外は暗闇にさわさわと風が葉を揺する音だけ。悠久の森が作る宇宙の中にぽっかり包まれて、なんてぜいたくなひととき。

美味しいお酒とお食事とおしゃべりにすっかり酔いしれて、部屋に戻ったら灯りをつけたまま、10時過ぎには寝てしまったようです。翌朝も美味しいご飯を食べて宿を後にしました。車の窓から眺めると、見送る奥さんの手の振り方が・・・まさしくカーテンコールだ!一夜をかけて、いい舞台を見せてもらったようなおもてなしでした。

美味しい水

わらび座が経営する、たざわこ芸術村に宿泊しています。会食のあと、温泉ゆぽぽでゆっくり。

部屋に用意してあったポットの冷水の美味しいこと!からだの細胞の隅々まで染み込んでいきます。1リットル飲み干してしまいました。和賀山塊の伏流水。

昼間飲んだ田沢湖ビールも、実にすっきりとした味でした。こんな美味しい水ならば、お米も野菜も、川魚も、みんな美味しいのは当然のこと。自然の恵みのお相伴に与りました。

ひとつの区切り

角館に来ています。東京は雨でしたが、秋田は快晴。抜けるような青空に、紅葉が映えます。

1年間準備してきた高校の同窓会が昨日終わりました。VIPや大先輩など200人を超える大盛況でおおわらわ。本番では、持ち場持ち場でみんなが能力を発揮して、打ち上げもおおいにもりあがりました。

故郷からも4人応援にかけつけてくれて、協力してくれました。まとまりのない学年といわれてたけど、実は優しい学年だったんだなと思いました。

今はちょっと、祭りのあとの寂しさ。温泉で疲れを癒します。みんなも今頃、疲れを癒してるかしら☆彡

クローンと南極

私の中のあなた

白血病の姉を救うために、遺伝子操作でドナーとして創られた11歳の妹が、もう姉にからだを提供するのはいや、と両親を訴える。姉思いの妹がなぜ・・・?

キャメロン・ディアスは上手に脱皮。天才子役の呼び声高いアビゲイル・ブレスリンはときおり見せる物憂げな表情が大人っぽくて物語に深みを与えているし、余命短い患者同士の初恋を演じたソフィア・ヴァジリーヴァとトーマス・デッカーも、希望と諦観を織り交ぜた演技で胸に迫ります。

丁寧に作られた、想像以上によい映画でした。

南極料理人

全ての生き物が生存しない南極ドームふじ基地での、男ばかり8人の生活のドタバタを、料理担当者の目を通して語る映画。ひさびさに、声をあげて笑って見ました。ある意味、「プール」の対極。それにしても、どこで撮影したのかな?

走れ、走れ

最近ブログの更新が滞り気味・・・とそろそろ指摘されそうなこの頃。

毎年この時期(1年中?)はバタバタしてますが、今年は個人的にも大きなイベントを控えていて、どうにも時間のやりくりがつきません。

手際の悪さにあせり、ついイライラして自分を見失い、そんな自分に落ち込んで酒量も増える日々。(あ、酒量はいつも同じでした。)

昨年はどうだったかなあ、と1年前の10月のブログを見てみると・・・。

なあんだ、去年もほとんど同じような行動してるじゃん。これが私のスタンダードなのね。ちょっと、成長がないのが気になりますが。

昨夜は夜中におにぎりを2個も食べてしまいました。ううっ、やばすぎる、お米美味しい・・・。

駆け足で季節が過ぎていきます。horse

乳香の神聖な香り

家族で中野のアラブ料理レストランカルタゴで食事をしたときに、レジの横に「乳香」の塊が販売されていました。

別名「フランキンセンス」。ゴムの樹脂の一種で、樹皮を傷つけると樹液が染み出て、空気に触れると固まります。アラビアでは祭壇や神殿で焚くお香として使われているそうです。

イエス・キリストが誕生したとき、東からやってきた3人の賢者は、「金と乳香と没薬(ミルラ)」を捧げたと言われています。また、古代エジプトでは、ミイラの防腐剤として使われたとか。

日本でも、アロマオイルではよく見ますが、なかなかよいお値段。塊は珍しいので、炭と一緒に買って帰りました。

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燃やした炭の上に、乳香を置いて焚くのがアラビア式。写真の手前の白い塊が、焚く前の乳香です。炭の上の乳香から、白い煙がもくもく。少々煙いですが、精神が集中して穏やかな気分になってきます。しばらく焚いていたら、2階で勉強していた娘が、燻されて出てきました。(*^.^*)

雨の京都

昨日は京都に出張しました。ベンチャーの草分けの、名経営者であり指導者である大先輩に、お目にかかってご指導いただくためです。

仲良し女性社長4人で台風のように押しかけたので、秘書の方々はかなりびっくりされたようでしたが、雨の中よう来たなあ、と大変歓迎していただき、感動の1時間。再会の約束を(無理やり?)取り付け、感激して訪問先を後にしました。

そのあとせっかくだからと、祇園白川の割烹新山で会食。興奮冷めやらぬ中で、柿の胡麻和え、鯛の薄作り、稚鮎の塩焼きなど、季節を感じるお食事をいただきました。石畳がしっとりと濡れた、人通りの少ない雨の京都は、風情があっていいですねえ。一度は京都に暮らしてみたい、と憧れる気持ちがよくわかります。

最終を予約していましたが、帰りは台風から逃げるように、少し早めの新幹線に乗りました。11時ごろ東京駅に着いたら、中央線が人身事故で遅れていて、超ラッシュ。雨脚強まる中でしたが、凝縮されたすばらしい時間を過ごせたので、元気よく帰りました。

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合掌

日曜の朝、中川昭一さんの突然の訃報。とてもびっくりしました。

3年前に、経済団体の少人数の勉強会にお招きして話を聞いたときは、二度めの農林水産大臣でした。簡単な会食でしたが、お酒は控えている、ということでほとんど口をつけず、会場を後にされました。

気負いなく淡々とした話し方ですが、頭脳明晰で見栄えもよく、そのときは確かに、安倍さんとともにニューリーダーの一人だな、と感じました。しかし、今の世相には合わなかったのでしょう。昨年来の報道を見る限り、自滅の道をつき進んでいるかのようにさえ感じられました。

何があったのかはわかりませんが、未来を嘱望されていた人、特に近い世代の人が潰れていくのを見るのは、別に知り合いでなくても、悲しいことです。暗い日本。

合掌

中秋の名月

中秋の名月
土曜は間近にせまった高校の同窓会の最終会の企画会議。引き受け幹事の同期生に、先輩や後輩も交えて20名を越える面々が渋谷に集まりました。

池袋に集まって旧交を温めたのが、ちょうど1年前。それから1か月に1度くらいのペースで集まりましたが、あと3週間で本番を迎えます。その間に仲間も倍に増えました。

人数は少なくなりましたが旧制中学や高女を卒業した方も楽しみにされている東京での同窓会。遠く故郷を離れ、がんばって生きている同郷人が集まる価値は、若いころには理解できませんでしたが、今は素直に楽しみを感じることができます。

会議のあと、渋谷の街で飲み会。二次会でいい気分になって駅に向かう頃には、空にはぽっかり中秋の名月。みんなでしばし、空を見上げました。

日曜は、昼までゆっくり休んだあと、新宿で映画「女の子ものがたり」を見ました。原作は西原理恵子の自伝的漫画。描けなくなった女流漫画家が、田舎に置き去りにしてきた、女友達との思い出を回想します。

それは切なく辛い思い出だけど、まぎれもなく自分という人間の一部であることを直視し、自分を取り戻していく話です。映画館は56席の小さな劇場で、9割方が女子でした。

彫王酒と玉蘭茶と日本酒と

秋雨の夜、ガラガラのゆりかもめにゆられてホテル グランパシフィック LE DAIBA へ。夏の喧騒が遠くなった台場は、雨のせいもあってでしょうが、物寂しさが漂います。人がいないのにやけにキラキラと明るいロビーで、美人秘書のNちゃんと待ち合わせ、29階の宴会場へ。

極上紹興酒を輸入販売しているウィンミン株式会社を経営する章さんに誘われて中華のパーティに出席。章さんの「彫王酒」が、このホテルで扱われることになったことのお披露目です。今日の章さんは、上海の有名デザイナーに作ってもらったという、ものすごく深いスリットの入った、シックなチャイナドレス。

受付で、下を向いておつりを数えている男性に見覚えが。あれれ、馨華の秦さんではないですか。秦さんの会社は中国茶の会社。紹興酒も関連が?思いがけない再会に、お互いに、なんで?なんで?と顔を見合わせて。考えてみれば、日本でビジネスがんばってる若手中国人経営者同士、知り合いで不思議はありませんね。

秦さんは章さんに頼まれて、パーティの演出用に特別なお茶「初恋之香」を提供したのだそう。玉蘭の花で香りづけした花茶で、パーティでは冷茶で供されていましたが、次回はぜひ温かくして飲みたい。10月3日、4日は秦さんの中秋の茶会がありますが、残念ながら参加できません。上海人気No1の月餅食べたかった (ρ_;)

それはそうと、章さんの「彫王酒」は自宅でも飲んでいますが、とても濃厚でまろやか、美味しい薬酒ともいいたいお味。説明によると、最上級の紹興酒の原酒を5種ブレンドし、さらに8年間寝かせたとのこと。十分に発酵が進んで、深く黒い赤です。

章さんは、日本では慶応と早稲田の大学院を出てるとかで、ちょっとあわてんぼうな個性的な女性ですが、国に帰れば、政府の重鎮のお嬢様なのだそうです。がんばりやさんで、帝国ホテルやホテルオークラにも納入が決まったらしい。なんでも一生懸命で、えらいです。

さてさて、のんべな私たちと来たら、パーティでは少し、飲み足りず食べたりず。Nちゃんとホテルの中の「雪村そば」へ。彼女といっしょのときは、やっぱり日本酒です。広島の「賀茂鶴」と、新潟の「ほまれ麒麟」を注文。板わさ、浅漬け、お蕎麦で一杯やりました。美味しかったけれど、閉店間際でゆっくりできなかったのが残念。

そろそろまた、美味しい日本酒が蔵から出てくる季節ですね。うふっ。うふっ。 ( ´艸`)

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