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グリーン・ゾーン

先週末見た3本の映画の報告はこれが最後です。マット・デイモン主演「グリーンゾーン」。イラク戦争は正しかったのか、米政府のマッチポンプだったのではないのか、という仮説の映画化。

今回のマット・デイモンは、イラクに派遣された米軍の一員で、CIAと共闘して政府の陰謀を暴きます。同じく、ポール・グリーングラス監督マット・デイモン主演の映画であるボーンシリーズと同様に、生身で闘っててやたら痛そう。臨場感を高めるために、ハンディカメラでの撮影手法をとりいれられていて、画面もかなり揺れて頭がくらくらします。

こういう映画を観ていると、米国のクリエイターや表現者は本当に、反体制かつ愛国心が強いと思います。日本の映画にはあまりないことですね。面白かったです。

春との旅

ここのところ、気になる邦画が続けて封切ってます。その中でも、国内の賞を総嘗めしそうな賞賛を既に得ているのが、「春との旅」。仲代達也と徳永えりが二人暮らしの祖父と孫娘を熱演、北海道増毛町から気仙沼、鳴子、仙台、再び北海道の日高・・・と辿る、いわば紀行映画です。

北海道の貧しい漁村で、祖父の面倒を見ながら暮らしている19歳の春は、勤務先の学校が廃校になり失職します。都会に出て仕事を探すには、祖父を置いていかねばなりませんが、身体の悪い祖父はひとりで暮らすことはできません。

そこで親戚を頼って冒頭の道行きとなりますが、頑固でわがままな祖父と孫娘のやりとりは、息苦しいほどの熱演。迎える脇役陣も実力派ばかりで、日本映画の底力みたいなものを感じました。結末には納得いかない気もしますが、それも制作サイドの優しさの表れかもしれません。

疲弊した地域社会、行き場のない高齢者、職のない若者、家族の崩壊、会社倒産など、閉塞した社会が抱える問題の連鎖。現実から目を背けないメッセージ性の高い映画です。おそらくは、誰ひとりとして他人事とは感じられないと思います。

主人公の姉役の淡島千景は、老いてなお気品をたたえた美しさで感動しました。観客はシニアも多く、幅広い層をとりこんでいました。重いテーマではありますが、年代を問わずオススメしたい映画です。

「春との旅」公式サイト

パーマネント野ばら

先週は風邪をひいて寝込んだこともあって、週末の遠出は自粛しました。その代わり、映画を3本観ましたよ。まずは、「パーマネント野ばら」。西原理恵子原作、菅野美穂主演。予告篇のときから、見る、と決めてましたから、封切り後早速見に行きました。

女友達役の小池栄子と池脇千鶴の熱演には感心。特に小池栄子は弾けてます。こういう演技ができる人だったんだ。そして、母親役の夏木マリ・・・凄みがあります。

観客は、おひとり様度高し。基本的に、登場する男は皆だめんずです。カップルもちらほらいましたが、デートにはおすすめしませんねえ。この映画観た後、どういう会話するのかなあ。気まずくないかなあ。

私は基本的に、サイバラ好き。男運の悪い女を書かせたら、右に出る人がいません。そして背景となる地方社会の人間関係、よくも悪くも濃密な、土着な空気が匂ってきそう。

哀しゅうて心がチクチクするけれど、やがて可笑しき女たち。たくましいです。

運命のボタン

また恐い映画を観ました。「運命のボタン」。キャメロン・ディアス主演。後悔しても後戻りできず、心理的に追い詰められていく恐さです。

ある日家の前にボタンのついた箱が置かれ、顔が半分欠けた男がたずねてくる。そのボタンを押すと、100万ドルもらえる代わりに、知らない誰かがどこかで死ぬという。押すべきか押さないべきか。期限は24時間。

ヒロインは、足に傷害を持つ教師。ジェームズ・マースデン演ずる、宇宙飛行士の夢を捨てられない夫は、優しいけれどもちょっと頼りない。ひとり息子はそろそろ反抗期。幸せだけど経済的不安が拭えない毎日。100万ドルがあったら・・・。どこかで誰かが死んでも、それは与り知らぬことと割り切れるか?

前半、哲学的に感じた話は、後半一気にSFへと展開します。SFにする必要あるのかな、ちょっと違和感を感じました。顔が欠けたおじさんも急に冗舌になるし。スティーブン・キングの小説みたいな雰囲気と言えば、わかりやすいかな。

キャメロン・ディアスは、いつもの明るく華やかなイメージではなく、ちょっと暗めでおさえた演技。内面を表現するために、ぎょっとするような美しくない表情も惜しげもなく晒してる。もう十分に稼いだだろうに、歳とともに役柄をかえていくって、努力の人なんだなと思う。彼女がこれからどう熟していくのか楽しみ。

坂東巡礼その14~茨城県土浦

201005161406000先週末も精力的に坂東巡礼。健保組合で貸与された万歩計をポケットに入れ、常磐線で土浦駅に到着したのは11時頃。駅前からバスでつくば方面に約20分。そこから約1時間、歩く人などいない車道をてくてくと歩くと、田んぼや果樹園の広がるのどかな風景。土浦市と合併する前は、新治村と呼ばれていたようです。

201005161326000おなかが空いたところで、お蕎麦屋さんを発見。常陸秋そば「大志庵」、そばなくなり次第(13時~14時くらい)店を閉めますと張り紙がしてあります。地元っぽい人が次々に入るし、これを逃すといつ食事にありつけるかわからないので思い切って入店。私はもりそば、ツレは天もりを注文。こしがあって、漬け汁もすっきりとした辛口、山菜の天ぷらはカリッと仕上げ。採れたてのほうれん草も100円でたくさん購入し、想像以上の味に大満足して、元気が出たところで再び歩け歩け。

途中で地図看板があったので眺めていたら、どこからかおばあさん登場。どこに行くのかとも聞かず「あと少し、あと少し」。なんだか励まされて、歩け歩け。するとようやく、石段が見えてきました。二十六番清瀧寺です。

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筑波山の神様のテリトリーともいえるこのお寺、607年に推古天皇の勅願により、聖徳太子の作った聖観音像が安置されたといわれています。また、728年に行基が開基ともいわれています。茨城の他の札所にも見られたように、栄枯盛衰で何度も消失し、現在の本堂は村人の努力により、昭和52年に再建されたそうです。しかし江戸時代の山門は、昭和の火事もまぬがれ、威風堂々としています。

般若心経を唱え、納経帳に朱印をいただいて、来た道を再びてくてく。行きは果てしなく感じましたが、帰りは様子がわかるので少し気が楽です。途中で、また別のおばあさんが突然登場。「どこから来たの」「若い人は歩いたほうがいいよ。」「私も若いときは日本中を歩いたよ。北海道は3回、九州は2回・・・」これを3回聞いて、さよならしました。

国道に出ると、JAの直売所「サンフレッシュ新治」を発見。きれいなふき、ごぼう、葉付き大根、こごみ、長ネギを購入、650円也。リュックに入れて、さらに歩け歩け。新治村のお家は、みんな大きい。りっぱな門構え、広い敷地に、母屋、離れ、倉庫などがゆったり建てられています。豊かなんだなあ。

再びバスで土浦の駅まで戻りますと、こちらは日曜だからかな、見事にシャッター通りでした。せっかくなので、霞ヶ浦を眺めて、わかさぎの甘露煮を購入。家に帰ったら、なんと3万歩を超えていました。新記録!太ももに筋肉がついた気がします。坂東巡礼、あと10箇所です。201005161738000

歩け歩け~サムライブルーと神田明神

5月1日より、健康保険組合の「生活習慣病半減運動」に参加しています。貸与された万歩計を身につけて、3ヶ月間毎日1万歩をノルマにしています。仕事のある平日に1万歩はなかなか高いハードルです。そこで平均値を上げるために、GW中は1万5千歩を目標にしっかり歩きました。

この週末も、遠出は控えましたが都心を歩きました。土曜は新宿から青山一丁目まで歩け、歩け。新宿高島屋の横を通って、明治通りを北参堂で左折、JR総武線沿いに歩きます。途中、千駄ヶ谷駅の手前に、キリンがプロデュースする、「SAMURAI BLUE CAFE」を発見。W杯の応援をコンセプトとする、ガラス張りの気持ちの良いカフェです。

97406527_2 せっかくなので、ここで停泊。キリンですから、生ビールでしょ。スタッフのユニフォームも、日本チームのウェアです。おススメにより、応援セット(1000円)を注文。生ビールとナッツと応援キットのセットです。

応援キットは公式応援グッズのブルーリングと、ブルーの折り紙。折り紙は、メッセージを書いて日本チームのシンボルのやたがらすを折ります。やたがらすは、南アフリカまで連れて行ってくれるそうです。97412602_2

一杯飲んだら、神宮外苑の中を歩いて青山一丁目のオフィスまで。11時近くまで仕事をしましたが、土曜のオフィスは快適で、やるべきことを完了することができたので、日曜は心置きなく休むことにしました。

日曜は、神田祭りに出かけてみることに。銭形平次で有名な神田明神のお祭りです。時代小説を読んでいると、深川の富岡八幡宮、浅草の浅草寺と並んでよく出てくる神田明神ですが、じっくり着目したのは今回が初めて。

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神田明神は、神田、日本橋から築地の魚市場まで、お江戸の中心地の総氏神様。730年より、大黒様やえびす様が祀られている由緒正しき神社です。さらに時を下って、1309年には平将門も祀られました。将門首塚を中心に天変地異が頻発したため、鎮守したといわれています。

201005091620000 今年のお祭りは、その将門公命奉斎700年のお祝いということで、将門塚保存会のお神輿も揃い踏み。4時ごろ、ちょうどそのお神輿が宮入するということで、境内で待ち受けました。担ぎ手は大手町のサラリーマンが中心というお神輿は豪華でスマート、さすが日本一のオフィス街のお御輿です。

本堂の前に到着したら、その場にあつまったわれわれ民もともに、頭を垂れて参拝し、神主のお祓い、実行委員長による一本締めなど。はからずも、参加しているような気分を味わえました。ビルの谷間の都心のお祭りは、境内も狭く露天も少なく、お祭りというにはとても品よく静かなものだっただけに、神様も手の届きそうなところにいそうな気がしました。

お神輿を見たあとは、新宿に向かって歩け歩け。御茶ノ水から水道橋、飯田橋を越えて市谷まで歩いたところで日が暮れてきたので電車に乗りました。これで、土日も15000歩は軽くクリア。さてさてこの調子を3ヶ月続けたら、なんかいいことあるでしょうかね。

み子ちゃんクッキー

私にとって第二の故郷とも言うべきは、現在暮らしている中野区。地域活動の洗礼を受けたのもこの地。学生時代も含めると20年を超え、生まれ育った故郷よりも暮らした年月が既に長くなりました。

今日のブログネタは、そのジモティな話題です。その名も「お菓子なみ子ちゃん

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中野区が主催する「中野の逸品グランプリ2010」の最優秀逸品賞を受賞したクッキーです。神州一味噌の宮坂醸造が、国産大豆の普及活動の一環として開発したクッキーで、みそ味ときなこ味があります。名前のみ子ちゃんは、神州一味噌のキャラクター。

食べてみると、ほこっとして素朴な、懐かしい味。好き好きですが、私はきな粉のほうが好きかな。ひとつひとつがみ子ちゃんの顔で、なんともほのぼのとしたお菓子です。中野区内のセブンイレブンで販売とありますが、取り扱ってる店は少ない。でもさすがに、宮坂醸造の隣のセブンイレブンにはありました。

神州一って信州の会社じゃないのって思われるかもしれませんが、宮坂醸造の本社は意外なことに、中野区内、我が家の近所にあるのです。それで、ホームページを見ていて気がついたんですが、諏訪の日本酒「真澄」の蔵元は、同じグループなんだそうですよ。というか、そもそも1667年、上諏訪でお酒造りから始まった会社なんですと。

なんだ、クッキーもいいけど、真澄も近所で売ってくれればいいのにね、と思ったのでした。

「タイタンの戦い」「アリス・イン・ワンダーランド」「シャッター・アイランド」

GW中に映画を3本観ました。どれもなんとなく不可思議な映画です。

まず初日は「タイタンの戦い」3D。神の王ゼウスと人間の間に生まれたペルセウスが、冥界の王ヘデスと死闘を繰り広げる。アバターでも主人公を演じたサム・ワーシントンが、ペルセウス役。2枚目ではないけど素朴な感じが好感を呼ぶヒーロー。

見所は、なんたって恐ろしげなものものがいっぱい出てくるところ。メデゥーサかわいそうだけどこわーい。ものすごい勢いで追っかけてきます。それからサソリ。音響効果と相まって、生きた心地しませんが、最後は手なづけられて乗り物にされるところなんか笑える。

ストーリーに深みはありませんが、椅子から何回か飛び上がりました。びっくり度ナンバー1です。

次に83歳の母を連れて「アリス・イン・ワンダーランド」。ティム・バートン監督とジョニー・デップが描く世界観が美しいと聞いていたので、敢えて2Dで観ました。大人になったアリス、父親の庇護を失い、魅力を感じない男性と結婚させられそうになり逃げ出したところが、忘れてしまっていた不思議の国。

アリスに登場するおなじみのキャラクターの描き方がエッジが効いてて、美しくもグロテスクな、これは大人のおとぎ話。赤の女王も白の女王も滑稽だし。アリスの行く末も、社会風刺的で笑えた。感動とは別の世界です。まさにワンダーランドな世界。母の感想は、「面白かったよ」。

最後に「シャッター・アイランド」。レオナルド・ディカプリオ主演の話題作。観終わった後に、頭の中に???が飛び交いました。「え、そういうことなの?」「いや、ちがうでしょ?」「だからそうなんだってば。」一緒に観たツレと娘と3人で、わけわからない会話をしながら帰りました。そういわれれば、そうだけど・・・。ネタばれになるから書きませんが、どうも納得いかない映画です。2回見るのも、制作者の思う壺のようでくやしいし。ウーム・・・。

というわけで、はっきりいって、変な映画3連発のGW。そろそろ思いっきり感動する映画が観たくなってきたこのごろなのでした。

坂東巡礼その13~茨城県笠間

晴天続きのGW。札所巡りで遠出をしたのは4日です。前日の夜から家族にも早起き早起きと暗示をかけて、朝炊けるようにタケノコご飯をセットし、ウーロン茶を淹れて冷蔵庫に。朝早く、おにぎりとお茶をリュックに入れて、家族で日暮里から常磐線普通電車に乗りました。

目的地友部駅までは電車で約2時間。車窓から見える田園風景は、ちょうど田植えの季節。土浦までの田んぼは大体田植えが終了し、土浦以北はこれからのようです。友部駅に着くと、笠間市内を廻る観光循環バスに乗車。このバスの時間に合わせて電車に乗ったのです。乗り放題200円。

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さてまずは一目散に、二十三番札所観世音寺へ。日動美術館入り口で下車し、ゆるゆると坂を上ると、目の前に石段が現れます。息を切らしながら登ると、小さな境内の中。読経して拝礼の後、納経のために本堂に上がると、ご住職が井戸水で淹れたお茶をふるまってくださいました。

縁起によると、開祖は651年、狩人の粒浦氏が千手観音を安置したのがはじまり。鎌倉時代の初めまで霊場として栄えたが、1214年、のちの笠間氏が台頭して占有し寺を破壊。が、僧侶の亡霊に悩まされ観音堂を再建、笠間氏の繁栄とともにあったが、1590年笠間氏の滅亡により寺も衰退。

その後は住職の手により細々と守られてきたが、明治の廃仏毀釈に遭いあちこちに遷移。長い歴史の中で受難続きのご本尊も、現在はこの地でご住職に篤く祀られご安泰のよう。苦労が多くても地道に精進していればご利益は訪れる、そんな気持ちになれるお寺でした。

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観世音寺の境内からさらに登ると、こんもりお山の笠間つつじ公園につながります。今まさにつつじの季節、つつじまつりに大勢の人が訪れます。てっぺんからは、笠間の町が一望。先日登った筑波山も見えます。

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つつじ公園から降りたら、笠間の町をぶらぶら。日動美術館は時間の都合でスキップ。途中、造り酒屋の店先にタケノコが50円で売られているのを発見。敷地にニョキニョキ生えてきたのを朝掘ったのだそうです。買占めたいところですが重いので、大きいのを1本購入。力持ちの娘が持ってくれます。

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そして笠間と言えば、日本三大稲荷のひとつ、笠間稲荷神社があります。651年創建とされ、奈良時代の「常陸国風土記」には記述が見られると言われます。祭神は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。堂々とした大きな神社で、狐の像がたくさん。大きな神様だから、お遣いもたくさんなのでしょうか。

稲荷の周りは、古い商家が並んでいます。門前には、造り酒屋である笹目宗兵衛商店の蔵を開放、ギャラリーや食事どころ、ショップとして活用されています。しぼりたてを生のままビンにつめた松緑ふなくちを購入。お昼は創業明治八年という老舗「狸庵つたや」でもりそば。すっきりした美味しさでした。

食事が済んだら循環バスで、笠間芸術の森公演へ。笠間焼のイベント「陶炎祭(ひまつり)」に行きました。これまた美術館を中心とした広々とした公園です。200を超える笠間焼の作家やお店が出展。飲食のコーナーもあります。夏のような天気と人々の発する熱気でもう、くらくら。生ビールと焼き鳥で元気をつけました。

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さてさて、日が暮れてきて、笠間の町とお別れの時間。ふたたび常磐線に乗って、山の端に沈む夕陽に日本の原風景を感じながら帰途につきました。札所巡りをしてなかったら、一生縁がなかったかもしれないと思うと、なんだか不思議な気分です。家族そろっての小旅行は楽しかった。まだまだ茨城の札所は続きます。

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