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春との旅

ここのところ、気になる邦画が続けて封切ってます。その中でも、国内の賞を総嘗めしそうな賞賛を既に得ているのが、「春との旅」。仲代達也と徳永えりが二人暮らしの祖父と孫娘を熱演、北海道増毛町から気仙沼、鳴子、仙台、再び北海道の日高・・・と辿る、いわば紀行映画です。

北海道の貧しい漁村で、祖父の面倒を見ながら暮らしている19歳の春は、勤務先の学校が廃校になり失職します。都会に出て仕事を探すには、祖父を置いていかねばなりませんが、身体の悪い祖父はひとりで暮らすことはできません。

そこで親戚を頼って冒頭の道行きとなりますが、頑固でわがままな祖父と孫娘のやりとりは、息苦しいほどの熱演。迎える脇役陣も実力派ばかりで、日本映画の底力みたいなものを感じました。結末には納得いかない気もしますが、それも制作サイドの優しさの表れかもしれません。

疲弊した地域社会、行き場のない高齢者、職のない若者、家族の崩壊、会社倒産など、閉塞した社会が抱える問題の連鎖。現実から目を背けないメッセージ性の高い映画です。おそらくは、誰ひとりとして他人事とは感じられないと思います。

主人公の姉役の淡島千景は、老いてなお気品をたたえた美しさで感動しました。観客はシニアも多く、幅広い層をとりこんでいました。重いテーマではありますが、年代を問わずオススメしたい映画です。

「春との旅」公式サイト

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