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坂東巡礼その16~千葉県銚子

この週末も酷暑酷暑。でもtwitter見てると、友人たちはずいぶんアクティブに行動しています。負けてはならじと日曜日、坂東札所三十三ヶ所めぐりにでかけました。目指すは千葉県の銚子です。

中野で中央線快速に乗ったのは10時半。御茶ノ水で総武線、千葉で外房線に乗り換えて、銚子に到着したのは13:35。さらに銚子電鉄に乗って二駅、観音駅まで参ります。

201007251346000_4HPによると銚子電鉄は、漁師の足として明治42年に開業。千葉県の最東端である外川まで、6kmあまりを19分で走ります。何度も廃線の危機にさらされながら、地元やファンに支えられ存続。鉄道事業は年商の4分の1に過ぎず、大半はぬれ煎餅など食品製造販売に頼っているということですから、努力の程が感じられるというものです。

201007251352000_4 私が乗った車両は、桃太郎電鉄を描いたポップな外観に、子どものころ電車ごっこをしたのを思い出すような乗車券。犬吠岬に向かう若者や家族連れで、のどかな夏の風情です。鉄子ならずとも魂ゆさぶられます。銚子電鉄自慢のぬれ煎餅は、香ばしいお醤油の香りで、お年寄りや小さな子どもにもやさしい美味しさです。 

観音駅を降りると、二十七番円福寺へ。納経所のある寺院と本堂が離れていますので、順番は逆ですが、まず納経をすませて本堂へ。境内の建築物は、まだ新しくて朱も鮮やかですが、歴史は古いお寺です。

縁起によると、724年利根川河口の水中に光るものがあり、夢告を受けた二人の漁夫が網を投じたところ、十一面観音が出現。800年代に訪れた弘法大師が開眼し、千葉氏の流れを組む海上氏の庇護の下に発展。しかし惜しむらくは太平洋戦争の爆撃で建築物が全滅。戦後、仁王門や本堂が再建され、一昨年には五重塔も建築されました。本堂の前には大仏が、本堂の中では仏像や観音像が、参拝者を迎え入れてくれる明るいお寺です。

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201007251436000 さて、参拝が終わったら、遅まきながら楽しいランチタイム。地元の人に美味しいお魚食べられるところは、と尋ねると、銚子港に向かって歩いていくと川沿いの道にたくさんありますよーとのこと。途中で放し飼いの犬に2匹会いました。今どき大らか。魚市場の中も、お休みでのんびりしています。

201007251457000 201007251510000 美味しそうなお店がいくつかありましたが、その中の「常陸」へ。おそらくお昼ごろは満員だったでしょうが、すでに3時を過ぎて店内はゆったり。磯牡蠣や刺身の盛り合わせ、丼などを注文しました。牡蠣は身がぷっくらとしてミルキー。刺身はどれも美味でしたが、特に金目鯛が美味しかった。大満足の味に、思わず部活で同行できなかった娘に写真をメールして自慢しました。

漁港前では、おじさんが軽自動車を止めて何か露天販売していたので覗いてみると、しじみ売り。ザル1杯千円買うと、おまけにザル3杯くらい追加してくれます。はまぐりも同様。ここらでは有名なおじさんなのだそう。銚子に行くなら、これはおススメ。

帰りははまぐりとしじみに氷を入れて手提げ袋に入れ、銚子から成田線で成田まで行き、京成線に乗り換えて日暮里経由で3時間かけて帰りました。そして夕飯はもちろん、はまぐりの食べ放題。一人20個ずつ3人で食べて残りは冷凍。さすがにしじみまで食べる余裕はなく、半分ニンニク醤油に漬けて、やはり残りを小分けし冷凍。201007251959000

坂東札所巡りで海の幸を楽しめるのは、千葉県の数ヶ所のみです。古の人も、最後のほうでこうやって、魚や貝で舌鼓を打って、旅の疲れを癒したのでしょうか。この猛暑に札所めぐりするなんておバカね、と母には呆れられましたが、どうしてどうして苦あれば楽あり、楽しみも付いてくるのでした。

インセプション

梅雨が明けて夏本番、いきなり猛暑続きの週末でしたね。連休だし、いい天気だったら坂東か武蔵野の観音巡礼を、と目論んでいましたが、あまりの暑さに挫折。それでも存分に洗濯をし、梅干を日向に干し、隣の家との隙間の草を抜き、と気になっていたことをそれなりに行えた夏の訪れでした。

そして、猛暑に出かける涼しくて安いところといえば、デパートか図書館か映画館と昔から相場は決まっています。新宿ピカデリーなどは、夏休みに入って子供向けが始まったこともあり、老若男女で溢れかえっていました。が、混み混みなのは、一部の人気映画館だけのようです。今や風前の灯となった歌舞伎町の映画館はかわいそうに空いていました。

日曜日に歌舞伎町で観たのは、先行ロードショーの「インセプション」。レオナルド・ディカプリオが、他人の夢の中に侵入してアイデアを盗むスパイを演じます。最初から最後まで、重要な役回りで登場します渡辺謙は、押しも押されぬ国際的俳優なのだと実感。

2時間を越える映画のほとんどのシーンは夢の中。夢の中の、夢の中の、夢の中の・・・、ミルフィユのように何層にも重なった夢の中を、レオ様演ずるコブと仲間たちが、縦横無尽に動き回ります。ドンパチも激しくドキドキハラハラするシーンがたくさんあるのですが、所詮夢の中と思えば観るほうは気が楽です。しかしそれでは単純すぎるので、ちゃんとリアルな危険も用意されています。

マリオン・コティヤールは、不思議な役どころですが、さすが存在感があります。ただ、レオナルド・ディカプリオとマリオン・コティヤールが夫婦、ってのはなんか食べ合わせが悪い気がするなぁ。

シスタースマイル ドミニクの歌

先週の平日の夜、銀座シネスイッチで「シスタースマイル ドミニクの歌」を観ました。映画館はいつものとおりでガラガラ。10人くらいしかいません。

ここで映画を観るときはいつも、銀座4丁目の木村屋本店であんぱんを買い、さらに映画館でビールを買って、空腹を満たします。映画館で飲むビールはあまり美味しくないと思うのですが、ここのビールは観客が少なくて売れないのでよく冷えているからか、美味しいのです。この日はベルギーの映画だからか、ベルギービールが販売されていました。

さて、ドミニクの歌。ドミニーク、ニク、ニク、それはー昔のー、えらーいヒートーよ~~~♪

いつどこでだれが作って歌った歌なのか、これまで全く知りませんでしたし、興味もありませんでした。ただ、知らず知らずに口ずさむことはできるので、相当ポピュラーな歌であるとは思っていました。まさか、シスターがシンガーソングライターで、全世界でヒットした曲だとは。

ドミニクを作ったジャニーヌ・デッケルスは、保守的な母親に反発して修道院に入りますが、抑圧的な生活に耐え切れず問題児。そんなとき歌でカソリックをPRする手法を見出し、歌う謎のシスターとしてまたたくまにスターダムへ。しかし自由に歌うことを阻害する教会やレコード会社の思惑に、次第に疑問を感じ・・・。

決して明るい映画ではないのですが、ヒロインを演ずるセシル・ドゥ・フランスのファニーフェイスが明るくて救われます。1960年前後のヨーロッパの社会が女性にとってどのようであったのか、ということの一面を知ることができた映画でした。

武蔵野巡礼その1の2〜保谷から清瀬へ

Photo_4 武蔵野三十三ヶ所めぐり1日目の後半です。石神井公園駅から西武池袋線に乗って保谷駅へ下車。ここからは未知の世界でワクワク。とはいえ、暑くて暑くて汗がダラダラ流れます。こういうときは首にタオルを巻くと流れる汗を吸ってくれて楽ということに、今頃気がつきました。

保谷駅から大きな道路を南西に向かって20分くらい歩くと、左手に市庁舎が出現。さらに10分くらい西の方向に歩くと、四番如意輪寺。いかにも住宅地になじんだ親しみやすいお寺という佇まい。

Photo 納経をすませ、五番まで歩こうかと道程を尋ねると、すごーく遠いわよ、暑いから電車に乗りなさいとアドバイス。お寺の前に停留所のあるバスは、1時間に1本で発車したばかり。そこでとりあえずはひばりケ丘駅まで20分歩き、電車で隣の東久留米駅へ。

駅前から約10分歩いて五番多聞寺。山門は文化財指定。東久留米は湧水に恵まれた町で、すぐそばには清涼な落合川が流れているとのことでした。川好きの私には魅力的ですが、そろそろ4時、六番のお寺が待っているので時間を気にしてそそくさと退散。

Photo_2東久留米駅にもどり、さらにお隣の清瀬駅へ。この駅にある社会事業大学の学生たちには、娘が小さい頃シッターをしてもらってずいぶんお世話になりました。寮住まいの彼女らは、ここから我が家に通ってくれてたのか、とつらつら昔を思い出しながら、駅前のケヤキロードを北上。駅から少し離れると、広々とした畑が広がり、今まさにとうもろこしが収穫時。

志木街道を右折し10分くらい歩くと、六番全龍寺。般若心経を唱え納経が終わったら16時半。今日のノルマはぎりぎり終了。最後のほうは時間との戦いで、スタンプラリー中の子どものような心境になってしまいましたが、達成感があります。

ここからはのんびり。駅までの道すがら地野菜を物色し、枝豆、トマト、ピーマンを購入。所沢経由で西武新宿線の急行に乗り、鷺宮下車して参院選の期日前投票。途中たこ焼きとビールを買って帰り、シャワーを浴びている間にグラスをキンキンに冷やして、クゥー、3万歩の後のビールはたまりません!でも足はふらふらで、夜はバタンキューでした。

武蔵野三十三ヶ所は、8日間くらいで廻りきるのが目標です。足を引っ張る人がいなければ、の話ですが。

武蔵野巡礼その1の1~練馬高野台から石神井公園

先週末の土曜日はものすごく暑い、梅雨は何処行ったかっていうようなお天気で、やっぱり私は出かけずにはいられない。家族が出かけた後、さて10時の電車には乗れるな、と千葉県内の坂東三十三観音札所をネットで調べましたら、残っているどのお寺も、そんな時間から出かけても現地のバスの時間には間に合わないよ、という交通不便な所ばかり。

そこで、坂東が終わってないにもかかわらず、並行して武蔵野三十三ヶ所を廻り始めることにしました。というのは、武蔵野三十三ヶ所は昭和15年に開創された新しい札所で、今年は70周年で11月まで総開帳中。西武線沿線のお寺ばかりなので、我が家からはとても行きやすいのです。

まずは、環七からバスに乗って練馬駅へと軽い気持ちで10時半に家を出発。ところがバス停に着いて財布を忘れたことに気がつき、家に取りに戻りました。そして来たバスに乗ったら、10分くらいで着きそうな練馬駅がやけに遠く、あれれ赤羽行きに乗ってしまっていて、板橋区内で降りて反対車線に渡り後戻り・・・。今日は観音様に拒絶されてるかもと気が滅入りかけましたが、なんとか西武池袋線桜台駅に辿りつき、気を取り直して電車で練馬高野台に向かいました。

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一番札所は、1613年開創と言われる長命寺。堂々とした門や石碑、広々とした敷地を見ても、江戸時代の繁栄が想像できます。ここで、納経帳を購入。総開帳記念に、花びらの形をした散華をいただきました。

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Photo_2 長命寺から西武池袋線をくぐって、次は石神井公園へ。ボート池の水は、緑色に濁って汚いなあと横目に見つつ、二番道場寺へ。開創は729年と伝えられていますが、道場寺として整備されたのは、1372年の石神井城主豊島氏の時代。豊島氏は太田道灌に滅ぼされ、お寺も灰と化したようですが、100年の後、復興されたそうです。

Photo_3 すぐそばの三番三寶寺は、練馬区のHPによると、道場寺と対照的に、太田道灌により移設されたお寺で、江戸時代には徳川家の加護を受けて繁栄したようです。きれいに整備された境内には、お墓に参る人の姿も多く見られ、観音堂の屋根の上に青空が広がっておりました。

練馬区のお寺を三つ回りましたが、それぞれ歴史的背景が異なり、そのお寺の雰囲気にもその歴史の光と影が、色濃く反映しているように感じます。三寶寺を出て石神井公園の三宝寺池の周りをぐるりと歩きましたが、湧水でできた池だけあって、ボート池の水よりはまだきれいで、魚や鳥も生息、近隣の人たちの憩いの場所となっていました。

この日の巡礼はまだ続きます・・・。

坂東巡礼その15~千葉県滑河と千葉市

201007041433000先週末の日曜日。日中はなんとかお天気もちそうだったので、思い切って坂東札所三十三ヶ所めぐりに出掛けました。夕方には雨との予報なので、近そうな二ヶ所に。

まずは東京駅から総武線快速エアポート成田まで 、眠くて眠くて、からだが斜めに傾きながらほとんど眠って行きました。成田線に乗り換え滑河駅で下車。見渡すかぎりの水田が広がっていて、千葉って農業県なんだと実感。

周囲は田んぼしかない、照り返しの強いアスファルトの道をてくてく。坂東を巡って何が辛いって、何もない舗装された道をひたすら歩くこと。太陽がじりじりと照り付けるのを感じて、慌てて首にタオルを巻き、20分くらい歩くと、二十八番札所龍正院に到着しました。

201007041445000_2201007041444000_2 このお寺は、838年慈覚大師によって開創と伝えられます。入り口には藁葺きの、堂々たる仁王門に、大きな注連縄がかかっています。この注連縄は、江戸時代の火災のとき、仁王尊が屋根の上から大きな扇で風であおいだお蔭で集落の人々は延焼を免れ、それ以来毎年お正月八日に集落の人々によって奉納されることになった、という由来があります。

境内はきれいに手入れされ、立派な観音堂を中心に、芭蕉が句に詠んだ夫婦松や、銅製の宝篋印塔など文化財が並んでいます。納経をお願いしている間、ご利益の飴を頂戴し、暑いですからゆっくり休んでいらっしゃいと親切にしていただきました。

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201007041645000 とはいえ、電車は1時間に1本しかありませんから、乗り損ねたら大変です。そそくさと滑河駅に戻り、再び成田線に乗って千葉駅へ。下車して気がついたんですが、稲毛とか津田沼には何度か来ていたけれど、千葉駅で降りたのは初めてでした。駅前が大都会なのにびっくり。そりゃそうですね、百万都市のメイン駅なんだもの。

すでに午後4時を回っていましたが、さすが千葉市の千葉寺。5分おきくらいに出ているバスで10分という、浅草寺に並ぶ足の便の良い都会の名刹です。市の中心部を抜け、静かな文教地区と住宅地区に、街並みになじむようにして山門が現れました。

二十九番札所千葉寺は、行基の開創と言われ、時の施政者の庇護の下に繁栄してきました。境内には樹齢1000年と言われる大銀杏があります。木の幹からたくさんの垂乳根(たらちね)状の柱が下がり、お乳の出が良くなるご利益があるとか。こんな街中で1000年も人々の営みをみてきたのかとじっと見つめていると、なにか語りだしてくれそう。千葉市民から長らく親しまれてきたであろうことが、十分にうかがえる佇まいのお寺です。

お参りして納経したら、もう5時。空がだんだん曇ってきて、今にも雨が降り出しそう。急いで電車に乗ると強い雨。しかし歩いているときは雨に降られず、帰ってからまた雨。これも観音様のご利益でしょうか。思いがけず梅雨の時期に2箇所も廻れて、充実した日曜となりました。残るはあと8ヶ所、今年で結願できそうな気がしてきました。

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マイ・ブラザー

最終日の最終回にぎりぎり間に合いました。

マイ・ブラザー

席数少ないとはいえ、満席でした。

完璧な家庭を営む夫婦に、ある日不幸が訪れる。家族の誇りである軍人の夫が、アフガニスタンで戦死。悲しみにくれる残された家族を、素行の悪い弟が癒し、少しずつ家族の支えになっていく。

ところが、死んだと思った夫が帰還。喜びも束の間、優しい夫は人が変わったようになり、常軌を逸した態度をとる。戦場で何があったのか、口を開こうとしない。

戦争の狂気が人間の心を壊し、幸せな家庭を壊していく恐さと哀しさを描く、重いテーマの真摯な映画。主人公サムを演ずるトビー・マグワイアは、ちょっとした表情だけで出征前と後の人格のちがいを演じ、人間の心のもろさと恐さを見事に表して見せます。

但し、妻のナタリー・ポートマンが美しすぎて、きれいごとに見えてしまうような気がします。テーマが重い割に、見終わったあと心にズーンと重さが残らないのは、ナタリーの美しさのせいだと思う。気が楽ではあります。それと、長女を演ずる子役は美人ではないけれど、少女の傷つきやすい心をよく演じていて感心しました。

いい映画です。

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