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女神の美声に酔いしれた成城の夜

土曜日の夜、成城ホールにて、

第4回 成城響きあう街
ウクライナの歌姫 オクサーナ・ステパニュック
~祈りとともに、「愛」を歌う~

というコンサートが開催されました。成城うまれ成城育ちの友人が、街おこしで始めたイベントです。

オクサーナ・ステパニュックさんはウクライナの出身で、チェルノブイリ原発事故で汚染され危険地区に指定されたシニェワ村の出身です。出演が決まったのは2月でしたが、図らずもその後に起こった福島原発事故。オクサーナさんがどんなに胸を痛め、日本に心を寄り添おうとしているかが、ひしひしと伝わってきます。

一曲目はプログラムにはなかったが急遽加えたオープニングで、オクサーナさん自身が奏でる、民族楽器バンドゥーラの伴奏にのせて、カッシーニのアヴェ・マリア。哀しいほど美しい歌声と、民族の心を揺さぶるような楽器の音色に、震災直後の心境を思い出して、自然と涙がこぼれました。

プログラムは2部構成で、前半はウクライナの民族衣装を着た人形のようなオクサーナさんが、バンドゥーラを弾きながら、ウクライナに伝わる歌を弾き語りします。バンドゥーラという弦楽器は初めて見ましたが、弦の数が多く、とても難しそうな楽器でした。それを膝に乗せて弾きながら、高音域の歌を唄うのはとても複雑な行為に思え、目を瞠りました。

後半は、「私のお父様」など誰もが聴いたことのあるような親しみのある歌曲の数々で、来場者をとりこにしました。ゲストにテノール歌手ロベルト・ディ・カンディドも登場し、「誰も寝てはならぬ」を熱唱。二人で歌ったアンコールの「Time to Say Goodbye」は、時空の広がりを感じさせ圧巻です。

それで終わるかと思いきや、さらにオクサーナさんは「みんなで一緒にふるさとを歌いませんか」と会場に提案。マイクをもって客席の中にどんどん入っていきました。なんどもなんどもくりかえし、みんなで「ふるさと」の一番を歌ううちに、オクサーナさんを中心にして、会場がひとつになったのを感じました。

最後にオクサーナさんは、「私の歌を忘れないで。みなさんが辛いとき、悲しいとき、私の歌を思い出してください」と語りかけました。本当に心の暖かい方、感動し鳥肌がたった一夜でした。

会場を出ると、夏日でほてっていた街も夜風が心地よく、女神の美声に酔いしれた興奮覚めやらず。駅ビルのイタリアンで、ビールとマルゲリータでお喋りしてから帰宅しました。幸せな気持ちを与えてくれたオクサーナさんと、主催した友人に、心から感謝です。

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