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人生、ここにあり

三越で白ワインのハーフボトルとパンを買って、シネスイッチ銀座へ。「人生、ここにあり!」を鑑賞。精神病院の元入院患者たちが集められた協同組合が、ビジネスとして成功する実話をもとにしたイタリア映画です。

組合というと、日本では、労働組合、生協、同業種などの企業の集まり、などが一般的で、個人の集まりはあまりないように思います。だから、協同組合と聞いてもあまりピンとこなかったし、社会福祉法人みたいなものかしら、と想像したのですが、むしろ、仲間が集まって作るベンチャー企業、今の日本でいえば社会起業家企業、あるいはNPO法人のようなものでしょうか。

労働の自由と近代化に情熱を注ぐあまりに組合から追い出され、元患者達の協同組合のリーダーとなったネッロは、周囲の反対を押し切って、彼らの個性や能力に注目し役割分担、それぞれに責任を持たせます。最初はバラバラでやる気のなかった元患者たちは、自分の能力が認められ経済活動につながることに、少しずつ自信をもち、人生を楽しみ始めます。

その背景には、精神病院を閉鎖して患者を地域社会に戻し、治療を患者の自由意志に委ねるという、1978年に制定されたバザーリア法があります。日本では考えられない法律です。さりとて病院から追い出された患者達は、いきなり社会に順応できるわけはなく、迎えた家族や周囲の人間は持て余し、安定剤の多用で無気力に過ごす日々、、という現実は容易に想像がつきます。

映画の中でも、恋愛に絡んで哀しい出来事が起こり、ネッロは深く後悔、自分の行動が正しかったのかと疑問に思い始めます。しかし、恋人のサラは、罪悪感にとらわれて何もしようとしないネッロを強く非難し、失敗を直視し乗り越えて前に進むべきだ、と叱咤。ネッロは自分を待つ組合員たちのもとで、再び立ち上がるのです。

この映画を見て思うのは、目の前で起こっていることは全て真実であるということ。後戻りしたり、なかったことにしたりすることはできないということ。私たち自身、現実を受け入れて、前に進んでいくためにできることをしなければ始まらない、と励まされます。とてもいい映画だと思います。

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コメント

はじめまして。話題になっている映画のようで、わたしが観にいった1日の昼には観客席は満杯で、立ち見まで出る状態でした。日本とは文化が違うとはいえ、精神病院からの患者の解放は、日本でもこれから課題になってくるでしょうね。

読み助さん、コメントありがとうございます。私が行った日はガラガラでしたが、映画の日には満杯だったんですね。(私は夫婦50割で見るので、いつも1000円なのです。)
精神障害をこういう風に映画にするとは、日本では考えられないですね。患者一人ひとりを個性としてとらえているのが印象的でした。パスタ一族の映画も見に行こうと思ってます!

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