最近読んだ文庫から~青春胸きゅん

毎日遅れを取り戻すような、夏らしい夏。とことん青い空、金色に輝く太陽。

こんな気持ちのいい夏にお出かけしないなんて、ストレス溜まりそうと思いましたが、意外に平気。それは毎日、夏の光をたっぷり浴びた、野菜や果物をたくさん食べてるからです。身体の中から、夏を感じてます。

「風が強く吹いている」三浦しをん(新潮文庫)

崩壊寸前のオンボロアパートに住む10人の大学生が、箱根駅伝を目指す話。死ぬほど辛い鍛錬を重ねるうちに、10人の若者は自分を内側から見つめ直し、成長していきます。

陸上競技の経験がない人が、1年弱で箱根に出られるかというとリアリティはないのですが、「走る」という行為と心理について、よく取材がされていると思いました。走ることって、とくに長距離は、ほんと苦しくて楽しいのよね。

ところで三浦しをんって、「まほろ駅前多田便利軒」を読んで、なぜかずっと男性だと思いこんでました。男性にしては、さらさらと爽やかな文体だな、とは思ってたんだけど。

「色即ぜねれいしょん」みうらじゅん(光文社文庫)

こちらは、なぜか三浦しをんと勘違いして買いました。家に帰って別人と気が付き、えー、みうらじゅんって美大を出た多才な変な人でしょ、小説も書くのかとある意味感心。

作者の半自伝的小説で、京都の仏教系男子校1年生のもやもやが描かれています。世代がいっしょなので、結構その時代にどっぷりはまって読めました。今思うと馬鹿みたいだったことって、たくさんあるよね、うんうんとか、あーこんなことしちゃって、京都の高校生はませてるな、とか。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

上記の2作品は、この夏から秋にかけて、映画化されていますね。どちらも文章のビジュアル表現が豊かだから、映像化はしやすいでしょうね。

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最近読んだ文庫から

世間はお盆休み。台風やら地震やらで日本列島はズタズタな中、たくさんの人が移動して大変ですね。こうしている間に、揺れたw(゚o゚)w!八丈島で震度5弱。あの箪笥の上の茶器が入った段ボールが放物線を描いて落下すると…わわわ、ベッドの頭のあたりを直撃するぞ。

「聞き屋与平」宇江佐真理(集英社文庫)

与平は両国広小路の薬種屋十代目主。3年前に隠居して、今は毎月5と10のつく日、日が暮れると裏口の前に座って聞き屋となる。懺悔、悪口、お喋り、愚痴、何でも黙って聞く。お代は心次第、聞いたことは外には漏らさず、相談にのることもしない。人々はそんな与平に、後悔や悲しみや辛い胸の内を吐いて感謝して去っていく。なぜに与平は聞き屋をやるのか。その胸の内にもまた、澱のように溜まった何かがあって・・・。

函館の女、宇江佐真理は大好きな作家のひとり。風土に育まれたものなのか、その文体は、厳しい冬にわずかに感じる春風のような、いつもやさしさに満ちて安心して読めます。そろそろ直木賞をとるべき、質・量ともに十分に品格のある作家だと思います。宇江佐真理といえば、髪結い伊三次シリーズ。

「雨を見たか〜髪結い伊三次捕物余話」宇江佐真理(文春文庫)

今回は、伊三次が仕える同心不破の息子龍之進が、同心見習いとして仲間とともに成長していく様を描く。本の帯にもなっている、「本日の生き方、上々にあらず、下々にもあらず。さりとて平凡にもあらず。・・・」は、正義感にかられて無謀な行動に出た龍之進が書かされる反省文だが、けだし名文。・・・の部分に自分の心情を置き換えれば、そのまま私たちの日常。

「春になったら苺を摘みに」梨木香歩(新潮文庫)

作者が学生時代に過ごしたイギリスの下宿の女主人であるウェスト夫人と、その周囲の人々との関わりを綴った初エッセイ。舞台のほとんどがイギリスと、トロント、ニューヨーク。どういう事情がきっかけか知らないが、日本を離れた作者が異国の地で、コミュニケーションの本質について深く考え、行動していく過程。人気作「西の魔女が死んだ」で主人公を温かく包みこむおばあちゃんの姿が、あちこちにうかびあがる。品の良い翻訳小説を読んだような、心地よい読後感。読んでてイギリスに行きたくなった。

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山本一力にはまる

読書は趣味ではないという人がいますが、映画や音楽の鑑賞が趣味と言えるならば、読書も趣味と言えるでしょう。その中でも時代小説は、趣味性が高いジャンルと言えます。

最近時代小説はブームで、質の高い作家がたくさんいます。そして時代小説の特徴は、シリーズ化されたものが多いこと。一度はまると、止まらなくなるところが、趣味性の高い所以です。

最近のマイブームは、直木賞作家の山本一力。きっかけはラジオです。ゲスト出演した番組を聴いて、なんて素敵なコメントが言える人だろうと興味を覚えました。深川に住み、江戸時代の深川を舞台にした小説をたくさん書いています。

深川辺りは江戸時代に積極的に開発された埋立地で、それ故の地勢と暮らしがあったことを、彼の小説を読んで理解できました。

たとえば当時の江戸は玉川上水や神田上水が整備され水道ができていましたが、隅田川の東の深川までは届いておらず、井戸水は塩水だったこと、だから水売りという商売があったことを、『道三堀さくら』で知りました。

ミネラルウォーターが一般的になった頃、ただ同然の水を買うなんて・・・という声をよく聞きましたが、江戸時代には水を買ってたのです。

そのほか、損料屋というレンタルショップや、銭売りなど、古くて新しいいろんな商売が登場します。そしてどんな商売にも、哲学とプライドがあるのです。

当時の経済社会の構造がよく調べられていて、感心します。時代小説の人気作家はたくさんいても、独自の視点を感じるのです。

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1週間ぶりです

1週間ぶりのブログ。特別忙しかったわけでもないと思うのですが、なんだか落ち着かない1週間でした。

いろんな人のお話を聞く機会がありました。

その中でも特に心に残ったのは、独学で建築家になった世界的巨匠の安藤忠雄さんのお話。軽妙洒脱な口調にお腹を抱えながら、耳の痛い話も歯に衣着せずズバズバ。権威にあぐらをかかず、世間にもおもねらないで、これだけはっきりモノを言える人は、今や安藤忠雄さんくらいだと思う。凄い。ほとんど神だ!

映画を観る暇はなかったけれど、本を読む暇はありました。

面白かったのは、奥田英朗「町長選挙」(文春文庫)。トンデモ精神科医伊良部シリーズ第3弾で、皆が知ってるアノ人達をモデルにして、患者として伊良部と絡ませています。抱腹絶倒ながら、その根底には現代の社会現象を風刺していて、思わずうなってしまいました。黒木瞳や川島なおみもどきの、アンチエイジング妄想にとりつかれたアラフィフ女性の話は、グサッときましたよ。(((゚Д゚)))

美味しいものも食べました。

新宿ルミネ1の地下2階に新しくできた「バンコク屋台 KHAOSAN」。前はゲウチャイというタイ料理があって本場っぽくて好きだったのですが、閉店してがっかりしていたところ、カオサンになりました。ちょっときれいになって、店員が日本人になりましたが、店のレイアウトもほとんど変わってないので改装しただけかと思いましたら、カオサンはティーヌンの系列らしい。シンハービールと生春巻き、アサリとバジル炒め、グリーンカレーを注文。辛っ!でも美味しかった!

懐かしい友達にも会いました。積もる話が山のようで、いつもながらついつい飲みすぎたのでした。(;´▽`A``

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心に沁みる経営のお話

昨日は、関東ニュービジネス協議会(NBC)の理事会のあと、ANAインターコンチネンタルホテル東京で新年度第1回定例会。年の初めは華やかにと、ゲストスピーカーは株式会社シェイプアップハウスの下村朱美社長をお招き。エステティックサロン「ダンディハウス」「ミスパリ」を経営し、現在130店舗、従業員800名、年商120億円。今春入社した新卒は240名で、今や就職したい企業の上位に名を連ねます。

ダンディハウスは男性エステとして老舗ですが、その動機は、海外留学からの帰国だそう。日本の男性にもっと素敵になってもらって、自信をもって国際社会で活躍して欲しいと思ったのだそうです。最近は、後から拡大展開した女性向け「ミスパリ」の人気も高まり、海外進出も含めますます勢い盛んですが、今も次から次へとやりたいことが湧いてくるのだそうです。

創業まもない20代のころ最愛のお母様が癌で倒れ、故郷に帰って看病したいと思ったけれど、今やめたら数千万の負債が残ると税理士に言われ泣く泣く事業を続けたこと。数ヵ月後に亡くなられて失意のとき、女性のお客様たちから母のように励まされ、これからは仕事をよりどころにがんばろうと気持ちを新たにしたこと。

阪神大震災でお店が被害に遭い、リスク分散の必要性を感じて東京への進出を決めたことや、スタッフの定着率を高めるために採用を新卒に絞ったが最初は大学にも学生にも見向きもされずがっかりしたこと…。表面からは窺い知れぬ苦労、そしてそれを覆す発想の豊かさと行動力。下村社長の人柄と魅力が心に沁みた講演でした。

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そのあと、溜池から飯田橋にタクシーを飛ばし、ホテルメトロポリタンエドモントへ。普通なら地下鉄で移動する経路ですが、スピーチの予定があったので時間に遅れては大変、それぞれの駅へのアクセスを考えると、ここはタクシーを選択。幸い道路は空いていて、15分くらいで到着しました。

こちらは、横林寛昉先生の古希&出版記念パーティ。会場に駆け込むと、先生の顧問先の経営者や、大学の教授、教え子らで和やかに盛り上がっていました。

古希のお誕生日に合わせて出版されたご著書は、「増益のしかけ 基本から学びなおす49のヒント」(東洋経済新報社)。

もはや執筆はしないと心に決められていたところに、この世界的大不況。日本中の企業経営者とその従業員がもがき苦しんでいるのを見て胸を痛め、数多くの会社を増益に導いたノウハウをもう一度したためようと決意され、一気に書き下ろされた本。

昨夜入手したばかりなのでまだ途中までしか読んでませんが、この「増益のしかけ」は私のようなビジネス書嫌いにも平易で実践的、かつ自然の理に則った科学的な視点の経営指南書で、業種を問わずおススメです。

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おすすめの本です

おすすめの新刊本を2冊、ご紹介。 o(*^▽^*)o

まずは、友人知人のブログでリンクしているやさい生活★きれい生活のSHIHOさんの本。

野菜ソムリエSHIHOが教える キレイになる野菜エコレシピ」(SHIHO著、大和書房刊)

近所のあおい書店に行ったらいい場所に飾ってあったので、早速購入。

チャーミングでスリムなSHIHOさんは、ご自身の肌の調子が悪くなったときに食の大事さに目覚め、野菜をせっせと摂取して身体の中から改善した体験の持ち主。

オリジナルのレシピと野菜にまつわるエッセイをブログに公開。

怠け癖がつくのがこわいと、週3回のブログ更新を欠かしたことのない頑張り屋さんで、簡単なのに美味しいレシピが人気のブロガーだ。

36種類160レシピの野菜料理の本、1冊あるとほんとに便利です。

もう1冊は、わが社の宣伝。

ストレス・ゼロの快速パソコン術」(コスモピアパソコンスクール著、青春出版社刊)

根強い人気の新書シリーズの第4弾で、今度はVista版!

パソコン作業のイライラを解決、1冊あるとこっちもほんとに便利です。

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大鳥様

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久々に予定のない土曜日。娘を大学に送り出し、洗濯物を干したら会社に行って残務をしよう、と洗濯機が廻ってる間、ベッドに横になって、宮部みゆきの「日暮らし」を読む。

・・・といつのまにか寝入ってしまい、起きたら午後2時 (@_@;)

会社に行くのはあきらめて新宿へ出掛け、映画「秋深き」を見る。佐藤江梨子がかわいいし、八嶋智人も演技がうまい。夫婦善哉の織田作之助の短編の現代版で、ちょっと古臭いしTVドラマみたいだが、せちがらい世の中には深く考えないでこんな映画もいいか。

映画館を出るともう真っ暗。そうだ、今日は三の酉。花園神社へ。 

不況のせいか、土曜だからか、これまでになくすごい人。まるで初詣でみたい。30分くらい並んでお参り。

200811291901000_3その後、小さな熊手を購入。何かの本で、分不相応にいきなり大きなものを買ってはいけないと書いてあったから、今年は一番小さい1000円と2000円のものをひとつずつ購入。

長さ15cmくらいの小さな熊手だが、ちゃんと七福神が載ってる。もっと大きなものを買うと、シャシャシャンシャシャシャンの手を打ってもらえます。

境内はとにかくすごい人なので、サブナードまで移動して、サルヴァトーレで食事。ここで働く女性たちは小柄だがきびきびしていて見てて気持ちよい。スプマンテとともに、前菜盛り合わせとナスのピッツアと牡蠣のスパゲティを食べて帰宅。

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寝る子は育つ?

急に晩秋到来。洗濯物が乾かない週末。文庫本3冊読みながら、、、よく寝た(´△`)Zzzz・・・。o○

「その日の前に」重松清(文春文庫)

働き盛りの年齢で、余命を宣告されたとき、本人は、あるいは家族はどうするか、ということをテーマにした短編集。自分と同年代の主人公ばかりなので、身につまされる。そんな日が来たときに後悔しないような抑えをしておかねば。。。と思ったが、自分に出来ることは生命保険に入るくらいかなあ。

「朽ちていった命-被爆83日間の記録」NHK「東海村臨界事故」取材班(新潮文庫)200811081844000_3

こんなことが現実になってしまった・・・と確かにショックを受けた東海村臨界事故ももう10年立とうとし、風化しつつある。大量の中性子線を浴びた被害者は、病院に運ばれたときは一見どこが悪いかわからないくらい、普通に見えたという。

しかし、染色体はずたずたに破れ、細胞が再生しないために、被害者のからだは内側からどんどん壊れていき、最高で最先端の医学をしても救うことはできない。本人の、家族の地獄と、医療スタッフの絶望。あまりに悲惨だが、原発政策に教訓が少しは生かされているのだろうか、と不安になった。

「TENGU」柴田哲孝(祥伝社文庫)

大藪春彦賞受賞作品。この作家の小説を読むのは初めて。おもしろい映画を観ているようで、引き込まれて一気に読んだ。結末にはちょっとひいたが、ひょっとしてこんなことあるのかも・・・とも思わせるのは、ルポルタージュ出身作家の筆力。

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小林多喜二の母

『母』三浦綾子著(角川文庫)

小林多喜二の母セツが、秋田の寒村に生まれ小林家に嫁いで三男三女をもうけてから、87歳の天命を全うするまでの人生が、本人の語りの形式で、明治大正昭和の社会背景を交えながら描かれる。

多喜二がどのように『蟹工船』を書くに至り、命を落とすことになったか。母から観れば、息子多喜二は大それたことをやろうとしたわけでも国家に反逆しようとしたわけでもない。ただひたすらに、人のためを思い、不幸な人をを救おうと努力の日々を過ごしていただけなのだ。

家族思いで勤勉で、自己犠牲を苦にしない自慢の息子。国家権力によって虐殺され、無残な遺体となって母の元に戻ってくる。母はその現実を受け入れられず、身を捩って怒り悲しむ。こんな目にあわせるくらいなら、この世に生まないほうがよかったか、と自分を責めてみても、多喜二は戻ってこない。

深い深い悲しみの暗い淵にはまっていた母親はしかし、処刑後のキリストの姿に多喜二の姿を重ね合わせ、多喜二が生まれて死んでいったことの確かな価値を見出そうとする。三浦綾子は「氷点」に代表されるように、敬虔なキリスト教信者であり、人間の原罪と赦しをテーマとしている。

ところで小林多喜二の『蟹工船』が売れ、若者を中心に共産党員が急増しているという。次回の選挙はその影響がどうでるか。全くもって世の中はわからない。

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夏休み子ども科学電話相談

我が家はTVがないので、在宅中は一日中NHKラジオ第一放送が流れている。TVがないと、世の中の出来事を知らないのではないかと心配される方もいるのだが、30分もしくは1時間おきにニュースが繰り返し流れるので、TVのとき以上に脳に焼きつくように思える。

このときだけはTVがほしいなと思うのが、オリンピックなのだが、今回は夫がチューナーを買ってきてパソコンで見たよ。開会式と閉会式はちゃんとおさえました。国際的時事だから。

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ラジオの話に戻ります。夏休みは特別編成になるが、楽しみなのは「夏休み子ども科学電話相談」。高校野球中継の間はお休みなのだが、それ以外はほぼ毎日午前中3時間以上放送している。最初のほうしか聞けないけど、出勤の準備をしながら聞くのが楽しい。

ある日の質問。

子ども「セミの幼虫は、土の中にひとりぼっちで長いこと過ごして、さびしくないんですか?」

(昆虫学者の先生がなんて答えるのか、興味津々・・・)

先生「それはねえ、やっぱりさびしいんじゃないですか。」

(エーッ、さびしいんだ!)

「せみの幼虫はねえ、真っ暗の土の中にじっとひとりぼっちでいるんだよ。たまに会う動物と言えばねえ、敵でねえ、食べられちゃったりしちゃうから。。。やっぱりさびしいよねえ。」

(なんだかこちらも、切ない気持ちになってきたぞ・・・)

「でもね、セミが成虫になるには、この時期が必要なんだよ。人間もね、大人になるには、さびしかったりつらっかたりする時期が必要なんだよ。」

(そうだよね。楽しいだけじゃ成長できないんだよ・・・weep

子ども「ふーん。ありがとうございましたっ!」

shineflairshineflairshineflairshine

こんな感じ。大人が聞いていても、考えさせられる奥深い回答が続出するのはさすがだ。何か専門分野を極めている人の言うことはちがうなあ、と感心するのである。

この番組の中では、子どもたちは正しく子どもらしく、かつ礼儀正しい。それに答える大人もまた、(自分の専門分野については何でも知っていて)正しい大人。いまや失われてしまった正しい世代間関係がきちんと存在している。だからほっとすると同時に、なにげないやりとりに、こちらがじーんときたりするのである。

この番組、今年で25周年と言ってたから、わが社の設立といっしょだ。科学をわかりやすく伝えることの必要性を、同じ頃に同じように感じて始まったと思うと、お互いに長くなりましたなあ・・・なんて、一方的に親近感が湧いてしまう。

コスモピアの科学本はコチラです。

Rika100

身近な疑問で世界がわかる 理科100の新常識
科学プロダクション(株)コスモピア (企画制作) 青春出版社 定価1,050 円(税込)

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秩父巡礼その7

2週間ぶりに秩父へ出かける。ついつい朝ぐずぐずしてしまって、家を出たのは9時半過ぎ。秩父まで電車でたっぷり2時間かかるので、全日本女子バレーの柳本晶一監督の「人生、負け勝ち」(幻冬舎文庫)を読みながら行く。女性組織論として示唆に富んだ内容。

12時前に西武秩父に到着、まずは秩父鉄道お花畑駅から、終点三峰口の一つ手前の白久駅へで下車。駅を降りると目の前の坂を山のほうに登る。暑くて全身がサウナのよう。息が切れる。道の下には谷津川のせせらぎが聞こえるが、植物がうっそうと茂り川面は見えない。頭上でホトトギスも暑い暑いと鳴いている。

約15分ハアハア息をきらしながら急な坂を登ると、山の斜面に三十番法雲寺が現れる。ご本尊の如意輪観世音は、唐の玄宗皇帝が楊貴妃を弔って彫ったものとの言われが。般若心境を唱え、納経を済ませて駅への道をもどる。三峰口から折り返してきた秩父鉄道に再び乗り、今度は秩父駅に向かう。

鉄道ファンらしき小学生の男の子二人が、デジカメをぶらさげて乗り合わせる。二つ先のホームでグリーンの電車と行き会うと、もう興奮状態に。ホームに躍り出て嬉々としてシャッターを押していた。将来は立派な鉄ちゃんだ。走行中によく見ると、線路脇にはたくさんのカメラを抱えた老若男性。男の人って本当に電車がすきなのね。

秩父駅に着くと早速バスで三十一番に向かおうと駅員さんに相談するが、交通の便が悪く時間的に無理のようだ。そこで、飛ばしていた市街地を中心とする札所を廻ることにする。駅正面からきれいに整備されまっすぐ伸びた道路を15分くらい歩き、住宅地のほうに小道を入ると、十六番西光寺。ここには大きな酒樽の形をした酒樽大黒天も祀られており、なんだか親しみを感じてしまう私。

お寺の近くのわへいそばで、もりそばをくるみ汁で腹ごしらえ。おそばやさんを出ると、空はだんだん曇ってきて、カミナリがゴロゴロと鳴り始める。秩父連山の上空はすでに雨雲。空が広いので、だんだんとこちらに向かってくるのがわかる。約20分歩いて十七番定林寺に着くころには、風神様が袋から噴出したような風が吹き、草木を揺らして木の葉をくるくる巻き上げる。

夕立が来そうだから急いだほうがいいとお寺の人にも言われ、納経をすませたら早々に十八番に向かう。だから折り畳み傘を持ってこようと言ったのに、と連れに文句を言いながら5分も歩く頃には、ポツリポツリと大粒の雨だれが。雨宿りの軒もなくこの分じゃびしょぬれだ、と思いながら歩いていると、建物も新しい和菓子屋さんを発見。

お団子を注文し店内の椅子に座って雨模様を見ていると、親切な女将さんが「止むまでどうぞひと休みなさって」とコップに牛乳をついでくれる。ヒンヤリして美味しい。雨足は強くなる一方なので、お言葉に甘えて腰を落ち着け、お仕事の邪魔をして少しおしゃべり。

秩父のお菓子屋さんたちは町おこしの一環で、地場産の素材を使って新しいお菓子作りに積極的に取り組んでいるそうだ。最近では秩父の山のカエデから採ったメープルシロップで洋菓子を作り、海外の菓子コンクールで金賞をもらったという。そのうちに雨があがってきたので金賞のお菓子を買い、お礼を言ってお暇する。相生町の水戸屋さん、ありがとうございました。

そこから国道を大野原のほうに15分くらい歩くと、十八番神門寺。納経するとちょうど5時でおしまい。道の駅によって、きゅうり、レタス、ナス、トマト、シイタケ、セロリ、枝豆、豚ホルモンの味噌漬けを購入。おかげで夕食は、野菜たっぷりだ。

ご開帳もあと10日。残り6箇所をどうやって廻るかな。

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春よ来い 早く来い

人間もロボットみたいだな。
燃料が不足すると、動かなくなる。
最近の私は鉄分という燃料がしばしば不足。

金曜に、ひさしぶりに鉄分を注射。
黒い液体が血管の中を流れていく。
するとその晩はぐっすり熟睡。
朝まで眼が覚めることなく深く眠った。

元気なときは、眠くて眠くて
こんなに眠いのは病気じゃないか
と思うくらいよく眠れるが。
元気でないときは却って眠れなくなるものだ。

眠れないのに無理して身体を横たえると
いろいろ考えすぎて、ますます興奮して眼が冴える。
だからあまり考え事をしないように
ナイトキャップならぬナイトブックが枕元に溜まる。

宇江佐真理の「髪結い伊三次シリーズ」を読み終え
今は佐藤雅美の「物書き同心居眠り紋蔵シリーズ」。
両方とも、ブランデーを垂らしたホットミルクみたい。
人情の温かみと人生の悲哀がほどよい。

土日は自宅で、関連会社の決算の処理。
週末はここまで、と決めていた作業が
終了の見通しがたったので
豊島園の「庭の湯」で温泉と垢すりで気分すっきり。

ニッパチという言葉があるが、
アウトソーシング業務の多いわが社は、
2月3月4月は1年のうちで、毎年最も忙しい。
学齢の子の母親社員は公私共にフル回転。

春は近い。

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トヨエツ主演映画の原作2本

最近面白い本を2作品、続けて読んだ。

「サウスバウンド上・下」奥田英朗(角川文庫)

1959年生まれの直木賞作家の最新作。
小学6年生の二郎の目を通して
元過激派の両親を描く。
前半の舞台は東京は中野。

修学旅行の積立金が不当に高いと、
公立小学校に乗り込む。
PTA時代に区内の小学校はほとんど訪ねたので
思わず具体的にイメージしちゃう。

この両親、設定から言うと私より若いはずだが。
過激派???そういえば、大学生の頃、
語学の授業直前に、学生運動風の男女が入室し、
男子が一気に何事か喋って、女子がチラシを配った。

みんなはポカン???確かにここは
革マルの牙城といわれたらしいが、
そのとき既に過去の話。今のは化石?幻?
女の子が小柄で目が大きかった。
あの人たち、二郎の両親みたいになったかな。

さて社会になじめぬ一家は、後半西表島へ。
二郎の父は、実は沖縄の出身だったのだ。
しかしここでも一波乱。彼らがなじめぬというよりも、
世間が放っておいてくれないのだ。

「犯人に告ぐ上・下」雫井脩介(双葉文庫)

作者は1968年生まれのベストセラー作家。
週刊文春ミステリーベストテン第一位、
大藪春彦賞などに輝いた刑事物。

上司とマスコミに叩かれて
第一線から一度追放された中年刑事が、
連続男児誘拐殺人事件を解決するために
捜査現場にもどってくる。

マスコミを利用した劇場型捜査は、
宮部みゆきの「模倣犯」を思い浮かべるが、
「犯人に告ぐ」では犯人はほとんど脇役。
警察とマスコミと被害者の遺族の心理的葛藤を描く。

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この2作、男臭いが展開がおもしろくて
一気に読んでしまうエンタテイメント性が共通。

そしてこの2作とも映画化されて、
この秋ロードショーで上映される予定。
しかもなんと、両作品とも、
豊川悦治が主人公を演ずるのだ。

日本にゃトヨエツしか俳優はいないのか、と思うが
さりとて他に適役が思い浮かばないのは確かだ。
とにかく、楽しみだわ。

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ぼくの・稲荷山戦記/夜の神話

「ぼくの・稲荷山戦記」たつみや章著(講談社文庫)

都市開発による自然破壊がテーマ。
小学6年生の男の子が主人公。
稲荷神社のお使いの美しき銀ぎつねと、
開発側の大企業の窓際御曹司の協力のもと
大資本に立ち向かう。

第32回講談社児童文学新人賞受賞作品。

「夜の神話」たつみや章著(講談社文庫)

こちらは原子力発電所がテーマ。
田舎に転校してくさっていた中学生が
ひょんなことから神様の使いの月うさぎに変身。
危機にさらされた原子力発電所の事故を防ぐために
月の神様や家霊、優秀な独身原子力技師と力を合わせ
間一発で人類の命を守る。

第41回産経児童出版文化賞推薦作品。

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この二つの小説、ジャンルとしては児童文学だが
大人が読んでも読み応えある社会派ファンタジー。

テーマは違えど、プロットの共通点が多い。
最大の類似点は、結果に挫折と犠牲が伴っていること。

子どもと万物自然と行動する少数の大人の力を合わせても
大権力にはあがなえず、自然の力は弱まる一方だ。

しかし少年は闘いを通して大人になり、
犠牲となったものたちは新たな使命を担い
未来へ希望を托すことで読者は救われる。

これらの小説、特に「夜の神話」に身をつまされたのは
中越地震の柏崎刈羽原発の事故があったから。

そして今日は62回目の広島原爆記念日。
人類は踏みとどまることができるだろうか。

ところでたつみや章という作家、
てっきり男の人だと思っていたらペンネームで、
ひろせ賜代さんという女性の熊本市議さんでした。

ご主人と死別して4人の子どもを育てながらも
牛乳パック回収運動からスタートした筋金市民運動家。
それだけでも超人的なのにファンタジー小説まで描いて、
凄すぎる!尊敬だ!

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映画-ダイハード4.0 そして模倣犯

しばらく週末ごとにいろいろ忙しかったので、
先週末はじっくり休む、と決めた。
そこでまずは、映画。

ダイハード4.0

実はブルース・ウィリスは好きなのだ。
第1作は1988年というから、もう20年近いのか。
その頃と比べると、お腹は出たし頭ツルツル。
中途半端に残すより、ツルツルはいいと思う。

不死身ぶりが荒唐無稽すぎて
安心して観ていられるから好きだ。
どんなに痛い目にあっても
絶対死なないとわかっているからね。
すっきり。

そして本は、宮部みゆき著「模倣犯(1)~(5)」(新潮文庫)

長っ!疲れた!そして怖かった。
宮部みゆきといえば、「模倣犯」でしょ
と言われていたが、あまりに長い長いので手が出なかった。
しかし読んでみると、途中でやめられない。

こんなの読んでしまうと、
これから娘を夜一人歩きさせられない。
必ず駅まで迎えに行かなくちゃ。

おもしろかったけれど、読書で疲れてしまった週末だった。

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しゃばけシリーズ

「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」
畠中恵著(新潮文庫)

昨年の秋から、江戸物にはまった。
きっかけは藤沢周平。
NHKラジオで松平定知アナウンサーが
「蝉しぐれ」を朗読していたのを聴いたのがきっかけだ。

「蝉しぐれ」「三屋清左衛門残日録」「一茶」などを続けて読んで、
それから宮部みゆきの江戸物に移行。
新刊文庫「あかんべえ(上・下)を購入したとき、
となりにならんでいたのが畠中恵の「ねこのばば」だった。

あまり期待せず読んでみたら、
疲れた心身に沁みる温かいココアのようなお話!

ヒーローは江戸の大店長崎屋の跡取り息子一太郎。
頭も顔も性根もいいけど病弱で、しょっちゅう寝込んでばかりいる。
そんな自分が情けなくて、
落ち込んだり、いないほうがいいのではと思ったり。

でも、一太郎は、強力な妖(あやかし)たちに守られて
いろいろな事件を解決していくのである。

まるで絵本を読むように、やさしくて読みやすい日本語。
平易な中に、人生の哀しみ、喜びが織り込まれている。
登場する妖(あやかし)たちも魅力的。
イラストも可愛い。

読んでいると、頭の中に登場人物や風景描写が浮かぶのは
作家の畠中恵が漫画家出身だからだろう。

まだ作品が少ないし、読みやすいので
あっという間に読破してしまって、
次の作品が待ち遠しい。
現在週刊新潮でも一太郎さん連載小説に登場中。

しゃばけ倶楽部で壁紙ゲット!

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夜のピクニック

「夜のピクニック」恩田睦著(新潮文庫)

本日は携帯ブログに挑戦。
東武東上線で武蔵嵐山に向かっているのですが、
1時間かかるのに、本を忘れてきたのです。

こういう時間は携帯で原稿書いて、
PCに飛ばしておくという話をよく聞くので、
わたしも挑戦・・・すでに肩凝った。
ZERO3欲しい。

で、標題の本は第2回本屋大賞に選ばれた本である。
本屋さんにお勤めの人たちが、この本売りたい、と思ったのだ。

これは、きっとすごいことである。
芥川賞や直木賞よりも、
私たち一般読者にとって信頼のおける賞だ。
本屋さんに勤める人は「正しい」人たちだ。

なかにはいかがわしい本屋さんもあって、
レジの人がワケアリっぽいこともあるが、
こういう本屋は本屋大賞には投票してなさそうな気がするから、
とにかくこの賞は、無欲でまっとうな本の虫たちが、
ピュアな心で選んだ本、なのだろう。

て、夜のピクニックは、まっとうな青春小説。
高校生たちが丸1日かけてひたすら歩く、ただ歩く。
1本の道を行軍するからこそ、
過去と未来が交錯し、人間関係が絡む。
頭の中で、いろいろな思いが巡り、化学変化を起こす。
そしてまたひとつ、大人になるのだ。

読後感のすがすがしいことといったら。

恩田睦の小説は話の展開がおもしろいだけに、
結末が物足りなく感じる作品もあったが、
この小説は最初から最後まで、とても丁寧な筆致だし、
登場人物に対する作者の愛情を感じる。

少なくとも、地方の共学進学校を経験した人なら、
年代を問わず、自己投影できるんじゃないかな。
というところで、ちょうど武蔵嵐山につきました。

(上記は後で、修正しました。)

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天使と悪魔

「天使と悪魔(上・中・下)」ダン・ブラウン著(角川文庫)

ダン・ブラウンと言えば「ダ・ヴィンチ・コード」。
トム・ハンクス演ずるラングドン博士が、
謎解きに活躍する映画はベストセラーとなりました。

この「天使と悪魔」は、「ダ・ヴィンチ・コード」に先んじた、
ラングドン博士シリーズ第1作。
読み物としては、「天使と悪魔」のほうがおもしろい、
という人も多いようですが、
私は「ダ・ヴィンチ・コード」は映画を見ただけなので、
比較することができません。

「天使と悪魔」は、科学と宗教の対立のお話。
舞台はヴァチカンのコンクラーベ。
スイスの最先端科学研究所セルンから盗まれた
核爆弾より破壊力の強い物質が
ヴァチカンのどこかに設置され、
科学者の秘密結社「イルミナティ」の陰が忍び寄る・・・

閉所恐怖症のラングドン博士は
無理やりヴァチカンに運ばれ、謎解きするはめに。
もはや私の頭の中では、トム・ハンクスが大活躍。
小説読んでるだけで、映画まで観ちゃったような気分。

小説は、コンクラーベ当日1日だけの出来事ですが、
場所はハーバードからスイス、そしてローマ、ヴァチカンへ、
話はガリレオ・ガリレイの時代まで遡り、
まるでジェットコースターに乗っているような目まぐるしさ。
長い小説だけど、飽きずに一気に読めてしまいます。

小説の中には史実とフィクションが入り混じっているので、
西洋史の苦手な私には、虚実の区別がつかなくて。
自分の頭に誤った歴史をインプットしていないか心配。

どんでん返しの結末にはびっくり。
最後にラングドン博士が命拾いするところは
荒唐無稽すぎでちょっと鼻白みますが、
この夏一番面白いと思ったミステリでした。

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ブレイブ・ストーリー

「ブレイブ・ストーリー(上・中・下)」宮部みゆき著(角川文庫)

宮部みゆきといえば、現代最も売れている作家のひとり。
一度は読まなくちゃ、と思いながら未だに読んでいなかったのは、
長編ミステリーが苦手だから。

ファンタジーなら読めるかな、と思って手に取った。

主人公は小学5年生の男の子ワタル。
不幸な自分の人生を変えるべく、
現世の人間の創造力が生み出したという
幻界(ビジョン)に旅に出て、
冒険しながら成長していくというお話。

さて、この小説の読者の想定は、大人なのか、子どもなのか?

第一部、きっかけとなる彼の「不幸」な出来事は、
両親の不和にある。
大人の男女のドロドロがリアルで、
主人公の心を思うと、なんとも重く切ないのだ。
現実社会では、日常茶飯事なのかもしれないが。

小説の存在意義からすると、もっと社会的な問題や、
人間の原罪に関わるような問題を取り上げたら、
と思うのは欺瞞的だろうか。

第2部は、RPGをなぞっていくような冒険ストーリー。
まさに1面ごとにクリアしていくような展開だ。
情景描写は平面的でだが、
登場人物は生き生き描かれている。

そして、長い、長い。中巻で挫折しかけた。
3分の2くらいに縮めたほうがいいんじゃないかしら。

結末は、すっきりするとはいえない。
人生ってどうにもならないことが多いけど、
くじけず生きていこうよ、みたいな話。
救いのあるような、ないような。

やっぱりこれは、ファンタジーではなく、
アイロニーに満ちた実験的な小説なのではなかろうか。

うーん、宮部みゆき、この小説ではつかめない。
やっぱり「模倣犯」あたりから読んでみよう。

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椿山課長の7日間

「椿山課長の七日間 」浅田次郎著(朝日文庫)

デパートに勤める椿山課長、46歳が突然死。。。

って、私と同じ歳じゃん。
他人事って気がしない。
新年早々、ひとつ下の従妹が白血病で、
同級生が肺がんで亡くなったから、
ああ、もう死は隣り合わせのところまで来てるんだなって感じた。

でも、今はまだどんなことがあっても死ねない。
家族も会社も、おいて死ねるところまでは成長していないから。

椿山課長も、このまま死ねないって思ったから、
7日間だけ女性に姿を変えて、現世に戻してもらった。

そこで初めて知る、妻、息子、父、部下、
かつての女友達の真実。
切な~い現実を突きつけられる。

人マチガイで暗殺されたやくざの組長と、
交通事故で亡くなった裕福な家の小学生の男の子も、
とき同じくして現世へ戻り、辛く感動的な真実を知る。
そして絡み合うストーリー。

う、う、う、、、、泣ける。

浅田次郎の小説って、本当に琴線に触れる。
辛く哀しい話が多いけれど、

いつも最後は救いがある。

「天国まで百マイル」や「地下鉄(メトロ)に乗って」
短編では、「姫椿」に入ってる「シエ」が好き。

歴史物よりは家族物が好きだな。

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