「悪人」小説と映画

話題の「悪人」。小説「悪人」を読んでから、映画「悪人」を観ました。

小説は、朝日新聞に連載されてたのですね。朝日新聞は取ってないので知らなかった。作家の吉田修一は、2002年の芥川賞受賞作家。あまり関心がなかったので、初めて作品を読みました。

文庫で上下と結構ボリュームがありますが、工夫された構成、読みやすい文体で、あっという間に読み終わりました。大変面白かったけれど、読後感は妙に切なかった。印象に残りました。この作家の他の作品も、読んでみようと思った。

映画は、深津絵里がモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞し話題になったので観客も連日多いです。観客の年齢層も幅広く、新宿ピカデリーはいつも満杯なので、ユナイテッドシネマとしまえんで観ました。

映画も面白かったです。かなり、小説に忠実に映像化されていました。一緒に観たツレも、面白かったとひとこと。居眠りしなかったし。

ただ、先に本を読んでいると、映像を追いながら、頭が次へ次へとストーリーを先読みしてしまいます。どうしても小説のほうが情報が多いので、あ、今端折った、とかいちいち考えてしまう。ミステリーは、先に映画を観るべきですね。結末は、映画だけだと、なんで?と思う人もいるかもしれません。

それと、私はやっぱりさわやかなイメージの妻夫木聡が好きなので、貧しくてネクラで性欲を持て余している妻夫木クンを見るのは、ちょっと辛かった。その点深津絵里は、役になりきって上手です。

二人が逃亡した灯台の風景が、なんとも美しく寂しくて。行ってみたいような、みたくないような・・・。呼子のイカは美味しそう。九州北部のロードムービーでもあります。

女性起業家・リーダー名鑑

7ns_32473416_3  「女性起業家・リーダー名鑑 ~108人の108以上の仕事」(日本地域社会研究所刊)が出版されました。

株式会社エイガアルの伊藤淳子さんが仕掛人です。108人もの女性経営者に声をかけるなんて大変だし、いろいろ面倒くさかっただろうに、えらいなあと思います。

私も載せていただいてますが、こうやってみると、ずいぶん古株のほうになってきたわ。その割に成長してないです。(´・ω・`)

それにしても、なんで108人なんだろ?煩悩を集めたってことかな?今度、淳子さんに聞かなくては。。。

映画「獄(ひとや)に咲く花」と小説「吉田松陰の恋」

享年数えの30歳で処刑されてこの世を去った吉田松陰先生は、没後180年たった現代でも、人々の志に影響を与え続け敬愛されています。そして、とても立派な先生として、老成した人物像としてその肖像画とともに私たちの記憶に焼き付けられています。

しかし、松陰先生とはいえ生身の人間。青年としての懊悩や心の揺らぎもあったのではないか。萩・野山獄の獄中で、女囚高須久子と交わした相聞歌から、松陰先生の最初で最後のプラトニックな初恋をイメージして書かれた小説が、直木賞の候補作品にもなった古川薫著「吉田松陰の恋」(文春文庫)。

それがこの度「獄(ひとや)に咲く花」として映画化され、4月10日より東京は有楽町スバル座にて上映されます。昨夜はその試写会に参上して、映画を鑑賞しました。

監督の石原興さんという方は、人気TV番組の必殺シリーズでカメラマンとして名を馳せた方だそうです。ほとんどのシーンが獄中という、ただでさえ暗い舞台に陰影をつけることで、登場人物のキャラクターを浮き上がらせ、心象風景に深みを与えます。

塀越しに見上げる樗(おうち)の花や、屋根の上から眺める日本海が、キラキラと輝く様は、暗い過酷な時代であっても、青春は一瞬一瞬にきらめくことを象徴しているように思います。

ただ淡々と、時代とともに過ぎてゆく悲しくも清らかな時が、久女の眼を通して描かれ、派手なストーリー展開はありません。どんな人間にも社会的存在価値があり、どんな行動にも社会的な意味がある、とやがては励まされる映画です。

なお、映画を観る前に原作を読むことを私はおススメします。映画は、安政元年に野山獄に投獄され、安政6年に江戸に送られるまでの、狭い獄中での話が中心ですので、歴史的背景を認識したうえで観た方が、より理解が深まると思います。

映画の舞台となった野山獄は、現在では萩市街地に石碑が残るのみです。子どものころからその存在を何気なく感じていた野山獄が、映画の中で再現されその姿を目の当たりにできたのは、私にとって感動でした。

最近読んだ文庫から~青春胸きゅん

毎日遅れを取り戻すような、夏らしい夏。とことん青い空、金色に輝く太陽。

こんな気持ちのいい夏にお出かけしないなんて、ストレス溜まりそうと思いましたが、意外に平気。それは毎日、夏の光をたっぷり浴びた、野菜や果物をたくさん食べてるからです。身体の中から、夏を感じてます。

「風が強く吹いている」三浦しをん(新潮文庫)

崩壊寸前のオンボロアパートに住む10人の大学生が、箱根駅伝を目指す話。死ぬほど辛い鍛錬を重ねるうちに、10人の若者は自分を内側から見つめ直し、成長していきます。

陸上競技の経験がない人が、1年弱で箱根に出られるかというとリアリティはないのですが、「走る」という行為と心理について、よく取材がされていると思いました。走ることって、とくに長距離は、ほんと苦しくて楽しいのよね。

ところで三浦しをんって、「まほろ駅前多田便利軒」を読んで、なぜかずっと男性だと思いこんでました。男性にしては、さらさらと爽やかな文体だな、とは思ってたんだけど。

「色即ぜねれいしょん」みうらじゅん(光文社文庫)

こちらは、なぜか三浦しをんと勘違いして買いました。家に帰って別人と気が付き、えー、みうらじゅんって美大を出た多才な変な人でしょ、小説も書くのかとある意味感心。

作者の半自伝的小説で、京都の仏教系男子校1年生のもやもやが描かれています。世代がいっしょなので、結構その時代にどっぷりはまって読めました。今思うと馬鹿みたいだったことって、たくさんあるよね、うんうんとか、あーこんなことしちゃって、京都の高校生はませてるな、とか。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

上記の2作品は、この夏から秋にかけて、映画化されていますね。どちらも文章のビジュアル表現が豊かだから、映像化はしやすいでしょうね。

最近読んだ文庫から

世間はお盆休み。台風やら地震やらで日本列島はズタズタな中、たくさんの人が移動して大変ですね。こうしている間に、揺れたw(゚o゚)w!八丈島で震度5弱。あの箪笥の上の茶器が入った段ボールが放物線を描いて落下すると…わわわ、ベッドの頭のあたりを直撃するぞ。

「聞き屋与平」宇江佐真理(集英社文庫)

与平は両国広小路の薬種屋十代目主。3年前に隠居して、今は毎月5と10のつく日、日が暮れると裏口の前に座って聞き屋となる。懺悔、悪口、お喋り、愚痴、何でも黙って聞く。お代は心次第、聞いたことは外には漏らさず、相談にのることもしない。人々はそんな与平に、後悔や悲しみや辛い胸の内を吐いて感謝して去っていく。なぜに与平は聞き屋をやるのか。その胸の内にもまた、澱のように溜まった何かがあって・・・。

函館の女、宇江佐真理は大好きな作家のひとり。風土に育まれたものなのか、その文体は、厳しい冬にわずかに感じる春風のような、いつもやさしさに満ちて安心して読めます。そろそろ直木賞をとるべき、質・量ともに十分に品格のある作家だと思います。宇江佐真理といえば、髪結い伊三次シリーズ。

「雨を見たか〜髪結い伊三次捕物余話」宇江佐真理(文春文庫)

今回は、伊三次が仕える同心不破の息子龍之進が、同心見習いとして仲間とともに成長していく様を描く。本の帯にもなっている、「本日の生き方、上々にあらず、下々にもあらず。さりとて平凡にもあらず。・・・」は、正義感にかられて無謀な行動に出た龍之進が書かされる反省文だが、けだし名文。・・・の部分に自分の心情を置き換えれば、そのまま私たちの日常。

「春になったら苺を摘みに」梨木香歩(新潮文庫)

作者が学生時代に過ごしたイギリスの下宿の女主人であるウェスト夫人と、その周囲の人々との関わりを綴った初エッセイ。舞台のほとんどがイギリスと、トロント、ニューヨーク。どういう事情がきっかけか知らないが、日本を離れた作者が異国の地で、コミュニケーションの本質について深く考え、行動していく過程。人気作「西の魔女が死んだ」で主人公を温かく包みこむおばあちゃんの姿が、あちこちにうかびあがる。品の良い翻訳小説を読んだような、心地よい読後感。読んでてイギリスに行きたくなった。

山本一力にはまる

読書は趣味ではないという人がいますが、映画や音楽の鑑賞が趣味と言えるならば、読書も趣味と言えるでしょう。その中でも時代小説は、趣味性が高いジャンルと言えます。

最近時代小説はブームで、質の高い作家がたくさんいます。そして時代小説の特徴は、シリーズ化されたものが多いこと。一度はまると、止まらなくなるところが、趣味性の高い所以です。

最近のマイブームは、直木賞作家の山本一力。きっかけはラジオです。ゲスト出演した番組を聴いて、なんて素敵なコメントが言える人だろうと興味を覚えました。深川に住み、江戸時代の深川を舞台にした小説をたくさん書いています。

深川辺りは江戸時代に積極的に開発された埋立地で、それ故の地勢と暮らしがあったことを、彼の小説を読んで理解できました。

たとえば当時の江戸は玉川上水や神田上水が整備され水道ができていましたが、隅田川の東の深川までは届いておらず、井戸水は塩水だったこと、だから水売りという商売があったことを、『道三堀さくら』で知りました。

ミネラルウォーターが一般的になった頃、ただ同然の水を買うなんて・・・という声をよく聞きましたが、江戸時代には水を買ってたのです。

そのほか、損料屋というレンタルショップや、銭売りなど、古くて新しいいろんな商売が登場します。そしてどんな商売にも、哲学とプライドがあるのです。

当時の経済社会の構造がよく調べられていて、感心します。時代小説の人気作家はたくさんいても、独自の視点を感じるのです。

1週間ぶりです

1週間ぶりのブログ。特別忙しかったわけでもないと思うのですが、なんだか落ち着かない1週間でした。

いろんな人のお話を聞く機会がありました。

その中でも特に心に残ったのは、独学で建築家になった世界的巨匠の安藤忠雄さんのお話。軽妙洒脱な口調にお腹を抱えながら、耳の痛い話も歯に衣着せずズバズバ。権威にあぐらをかかず、世間にもおもねらないで、これだけはっきりモノを言える人は、今や安藤忠雄さんくらいだと思う。凄い。ほとんど神だ!

映画を観る暇はなかったけれど、本を読む暇はありました。

面白かったのは、奥田英朗「町長選挙」(文春文庫)。トンデモ精神科医伊良部シリーズ第3弾で、皆が知ってるアノ人達をモデルにして、患者として伊良部と絡ませています。抱腹絶倒ながら、その根底には現代の社会現象を風刺していて、思わずうなってしまいました。黒木瞳や川島なおみもどきの、アンチエイジング妄想にとりつかれたアラフィフ女性の話は、グサッときましたよ。(((゚Д゚)))

美味しいものも食べました。

新宿ルミネ1の地下2階に新しくできた「バンコク屋台 KHAOSAN」。前はゲウチャイというタイ料理があって本場っぽくて好きだったのですが、閉店してがっかりしていたところ、カオサンになりました。ちょっときれいになって、店員が日本人になりましたが、店のレイアウトもほとんど変わってないので改装しただけかと思いましたら、カオサンはティーヌンの系列らしい。シンハービールと生春巻き、アサリとバジル炒め、グリーンカレーを注文。辛っ!でも美味しかった!

懐かしい友達にも会いました。積もる話が山のようで、いつもながらついつい飲みすぎたのでした。(;´▽`A``

心に沁みる経営のお話

昨日は、関東ニュービジネス協議会(NBC)の理事会のあと、ANAインターコンチネンタルホテル東京で新年度第1回定例会。年の初めは華やかにと、ゲストスピーカーは株式会社シェイプアップハウスの下村朱美社長をお招き。エステティックサロン「ダンディハウス」「ミスパリ」を経営し、現在130店舗、従業員800名、年商120億円。今春入社した新卒は240名で、今や就職したい企業の上位に名を連ねます。

ダンディハウスは男性エステとして老舗ですが、その動機は、海外留学からの帰国だそう。日本の男性にもっと素敵になってもらって、自信をもって国際社会で活躍して欲しいと思ったのだそうです。最近は、後から拡大展開した女性向け「ミスパリ」の人気も高まり、海外進出も含めますます勢い盛んですが、今も次から次へとやりたいことが湧いてくるのだそうです。

創業まもない20代のころ最愛のお母様が癌で倒れ、故郷に帰って看病したいと思ったけれど、今やめたら数千万の負債が残ると税理士に言われ泣く泣く事業を続けたこと。数ヵ月後に亡くなられて失意のとき、女性のお客様たちから母のように励まされ、これからは仕事をよりどころにがんばろうと気持ちを新たにしたこと。

阪神大震災でお店が被害に遭い、リスク分散の必要性を感じて東京への進出を決めたことや、スタッフの定着率を高めるために採用を新卒に絞ったが最初は大学にも学生にも見向きもされずがっかりしたこと…。表面からは窺い知れぬ苦労、そしてそれを覆す発想の豊かさと行動力。下村社長の人柄と魅力が心に沁みた講演でした。

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

そのあと、溜池から飯田橋にタクシーを飛ばし、ホテルメトロポリタンエドモントへ。普通なら地下鉄で移動する経路ですが、スピーチの予定があったので時間に遅れては大変、それぞれの駅へのアクセスを考えると、ここはタクシーを選択。幸い道路は空いていて、15分くらいで到着しました。

こちらは、横林寛昉先生の古希&出版記念パーティ。会場に駆け込むと、先生の顧問先の経営者や、大学の教授、教え子らで和やかに盛り上がっていました。

古希のお誕生日に合わせて出版されたご著書は、「増益のしかけ 基本から学びなおす49のヒント」(東洋経済新報社)。

もはや執筆はしないと心に決められていたところに、この世界的大不況。日本中の企業経営者とその従業員がもがき苦しんでいるのを見て胸を痛め、数多くの会社を増益に導いたノウハウをもう一度したためようと決意され、一気に書き下ろされた本。

昨夜入手したばかりなのでまだ途中までしか読んでませんが、この「増益のしかけ」は私のようなビジネス書嫌いにも平易で実践的、かつ自然の理に則った科学的な視点の経営指南書で、業種を問わずおススメです。

200902040001247811

おすすめの本です

おすすめの新刊本を2冊、ご紹介。 o(*^▽^*)o

まずは、友人知人のブログでリンクしているやさい生活★きれい生活のSHIHOさんの本。

野菜ソムリエSHIHOが教える キレイになる野菜エコレシピ」(SHIHO著、大和書房刊)

近所のあおい書店に行ったらいい場所に飾ってあったので、早速購入。

チャーミングでスリムなSHIHOさんは、ご自身の肌の調子が悪くなったときに食の大事さに目覚め、野菜をせっせと摂取して身体の中から改善した体験の持ち主。

オリジナルのレシピと野菜にまつわるエッセイをブログに公開。

怠け癖がつくのがこわいと、週3回のブログ更新を欠かしたことのない頑張り屋さんで、簡単なのに美味しいレシピが人気のブロガーだ。

36種類160レシピの野菜料理の本、1冊あるとほんとに便利です。

もう1冊は、わが社の宣伝。

ストレス・ゼロの快速パソコン術」(コスモピアパソコンスクール著、青春出版社刊)

根強い人気の新書シリーズの第4弾で、今度はVista版!

パソコン作業のイライラを解決、1冊あるとこっちもほんとに便利です。

大鳥様

200811291849000_2

久々に予定のない土曜日。娘を大学に送り出し、洗濯物を干したら会社に行って残務をしよう、と洗濯機が廻ってる間、ベッドに横になって、宮部みゆきの「日暮らし」を読む。

・・・といつのまにか寝入ってしまい、起きたら午後2時 (@_@;)

会社に行くのはあきらめて新宿へ出掛け、映画「秋深き」を見る。佐藤江梨子がかわいいし、八嶋智人も演技がうまい。夫婦善哉の織田作之助の短編の現代版で、ちょっと古臭いしTVドラマみたいだが、せちがらい世の中には深く考えないでこんな映画もいいか。

映画館を出るともう真っ暗。そうだ、今日は三の酉。花園神社へ。 

不況のせいか、土曜だからか、これまでになくすごい人。まるで初詣でみたい。30分くらい並んでお参り。

200811291901000_3その後、小さな熊手を購入。何かの本で、分不相応にいきなり大きなものを買ってはいけないと書いてあったから、今年は一番小さい1000円と2000円のものをひとつずつ購入。

長さ15cmくらいの小さな熊手だが、ちゃんと七福神が載ってる。もっと大きなものを買うと、シャシャシャンシャシャシャンの手を打ってもらえます。

境内はとにかくすごい人なので、サブナードまで移動して、サルヴァトーレで食事。ここで働く女性たちは小柄だがきびきびしていて見てて気持ちよい。スプマンテとともに、前菜盛り合わせとナスのピッツアと牡蠣のスパゲティを食べて帰宅。

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